官民連携の森の学校プロジェクト委員会がスタート
人の手によってよみがえった黒姫の「アファンの森」を見て、“自然をよみがえらせることが何より復興につながる”と感じた東松島市職員たちの働きかけにより、壊滅的な被害にあった野蒜地区の高台移転計画の中で、再建しなければならない野蒜小学校を森の学校にすることを東松島市の復興計画の目玉の1つにしたいと、同市から当財団に協力要請をいただきました。
そして、当財団が中心となって、「アファンの森 震災復興プロジェクト」にご支援いただいているイオンワンパーセントクラブを筆頭とする企業の皆さんを巻き込み、東松島市教育委員会、同市復興政策部、大学研究機関とともに森の学校プロジェクト委員会を2012年2月にスタートさせました。同年7月には東松島市と当財団との間で「震災復興に向けた連携及び協力に関する協定書」を締結し、森林再生や自然環境調査、環境教育、人材育成など森の学校に関することを連携・協力して復興に取り組んでいくことになりました。
私たちが目指す “森の学校”とは、公的教育の中で、日常的に地域の里山や田んぼ、川や海の自然の中で、体を動かし、五感を使い、想像し、表現し、理解する経験を通して、責任感を育て、不測の事態に直面しても、的確な判断と行動ができるたくましい人間に育てるための教育環境が備わった学校です。
そのために不可欠な森は、高台移転の学校用地に隣接する市有林を当財団に整備等委託する協定を結び、その市有林(森)を「復興の森」と呼んで、高台に校舎ができた暁には、森と一体となった公立で初めての“森の学校”となるよう準備を進めることになりました。