モデル事業の内容は、モデル市町への補助事業であり、国の制度に基づく補助金等(子ども・子育て支援交付金、母子保健衛生費国庫補助金等)の対象とならない部分について、モデル事業の実施に必要な経費を対象としている。例えば、相談会や健診に係る人件費のうち、国の補助金等の基準額を超過する部分、また、家事・育児支援サービスや家庭教育講座等のサービス、産後ケア等の利用者負担の軽減に係る経費などである。
平成30年度からは、さらに3市町(三次市、府中町、北広島町)が加わり、モデル市町は6市町に拡大した。
令和元年度には、これまでの取組の成果を踏まえて、あるべき機能や体制等をまとめた基本型を整理した。
令和2年度には、基本型で定める取組の再整理を行い、「完全な全数把握」、「関係機関連携」などを重点的に取り組む項目に位置付けることとした。
令和3年度には、モデル事業を終了し、それまでの6市町にさらに7市町が加わり、「ひろしまネウボラ」の実施市町は13市町に拡大した。取組としては、基本型の各取組が最終目標である「子育て家庭の安心感の醸成」にどう寄与しているかを測るための効果検証を開始した。
令和4年度からは、さらに4市町が加わり、実施市町は17市町に拡大した。未実施市町に対しては、基本型実施に当たっての課題などについて伴走型支援を行っている。
なお、未実施市町においても、子育て包括支援センターは設置済みであり、独自の取組を実施している。
図1 「ひろしまネウボラ」を実施している市町数
(3)今後の展開
ひろしま子供の未来応援プランにおいて、将来にわたって目指す社会像を「すべての子供たちが、成育環境の違いに関わらず、健やかに夢を育むことのできる社会の実現」としており、令和11年度には県内23市町すべてにおいて、「ひろしまネウボラ」が実施され、子育て家庭が自分の住む地域でいつでも相談でき、必要な情報や支援などが受けられており、子供たちの健やかな育ちに様々な人たちが関わって支えられていることを実感している姿を目指している。