元・大和大学政治経済学部教授 田中富雄
本稿では、「『話し合い』のルールと合意形成」と、これらに関する事項等について再考します。そして、その上で政策過程において、これらの言葉を発するときの「自治体議員の発言に期待される含意と政策」について考えたいと思います。
「ポジティブなイメージで優しいコミュニケーション」と「ネガティブなイメージで冷たいコミュニケーション」
コミュニケーションには、村田和代がいうように「ポジティブなイメージ」で「優しいコミュニケーション」(村田 2023:ⅰ)が求められます。では、「ポジティブなイメージ」で「優しいコミュニケーション」とは、どのようなものでしょうか。
「ポジティブなイメージ」で「優しいコミュニケーション」は、人に勇気や元気を与え社会に良い影響をもたらします。そこでは、具体的には多様性や包摂性の重要性が重視されます。他方で、「ネガティブなイメージ」で「冷たい(=優しくない)コミュニケーション」は、人を傷つけ、扇動し、社会を間違った方向に動かす力を有します。そこでは、誤認による事件の発生や単一性・均質性・排他性による問題が起きてしまいます。
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