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2016.04.25 議員活動

「生活する視点」で質問、発信を

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情報発信と情報の共有は、コミュニケーションのためにとても大切なこと

 “議会が何をやっているのか分からない。議会って何をするところ?”
 これは、私自身が議会に対してかつて思っていたことですし、町の人たちからも、こうした声が寄せられていました。斜里町議会では初めての女性議員となり3期を務めた方が、一般質問や課題などを手書きのお便りとして郵送されていました。私自身、東京から知床へ移住し暮らし始めたときから、知人に生活日誌を送ったり、知床の情報発信などの編集を手がけたりしていたこと、また、前述のまちづくりグループの事務局として地域へ議事録などの配布を続けていたことから、情報発信と情報の共有は、コミュニケーションのためにとても大切なことであると思っていました。ですから、議員になったら、私自身の活動そして議会のことを、私の目線で皆さんにお伝えする。それは当たり前にやらなければならないと思っていました。
 そして始めた『議会レポート』は、「町民はどんなことを知りたいのだろう?」、「どうやって町の課題を伝えることができるのだろう?」、そんな試行錯誤を繰り返しながら、ときには私自身が議事内容を検証しながら、振り返りながら『議会レポート』を制作してきました。このレポートは現在数百世帯へお届けしています。『議会レポート』を始めてから、思った以上に皆さんの声が、感想が返ってくるようになりましたし、中には「あなたには投票しなかったけれども、『議会レポート』を送ってはもらえないか?」というお電話をいただくようになりました。

自分の活動、あるいは議会の様子を町の方々と共有できる『議会レポート』は、決して一方通行ではなく、常に返ってくる声があり、ご意見をいただく、双方向の大切なつながり。自分の活動、あるいは議会の様子を町の方々と共有できる『議会レポート』は、決して一方通行ではなく、常に返ってくる声があり、ご意見をいただく、双方向の大切なつながり。

 「議会内部のことを書いてけしからん」という議員もいらっしゃいましたが、最近の『議会レポート』には、議会人事についてドタバタがあったことを書きました。そのドタバタは、もしかしたら男性社会では、あるいはこれまでの議会内部では、当たり前に起こってきたことなのかもしれません。しかし女性目線で見ると、それは非常に驚くようなことでしたし、恥ずべきことでした。どなたかもおっしゃっていましたが、群れて数の力を使うために、会派も利用する。あるべき議会の姿を声高に語られていた方々が、群れて力をかざし、その力に従わざるを得ないという姿を書いた記事には、多くの方の問い合わせや感想が寄せられました。
 私にとって、自分の活動、あるいは議会の様子を町の方々と共有できる『議会レポート』は、決して一方通行ではなく、常に返ってくる声があり、ご意見をいただく、双方向の大切なつながりです。そして、SNSやブログを介したコミュニケーションもまた、「よそ者」だった私には大切なつながりです。
 今は、全国にすばらしい議員活動をされている方々とのつながりがあり、これも大きな勇気になっています。そして、もちろん斜里町議会にも、ともに学び、ともに課題に向かう仲間がいます。
 発信することでつながることができる――発信から得る力は大きいと思っています。

『議会レポート』は筆者自らが描いたイラストを交えて分かりやすく制作している。『議会レポート』は筆者自らが描いたイラストを交えて分かりやすく制作している。

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