『議員NAVI』編集部
1 参加者はすべて女性
2018年5月7日(月)、取手市議会にて「女性議員による意見交換会」(以下、「意見交換会」)が開催され、近隣自治体議会から女性議員が45名、取手市議会からは議長、副議長、女性議員7名を含む9名の議員の参加がありました。女性議員のみの参加による意見交換という、非常にめずらしい試みであり、当日、会場は華やかな熱気に包まれました。
取手市議会は、2017年12月15日に「女性議員による議会改革特別委員会」(以下、「女性議員特別委」)を設置しました。その目的として、「妊娠、出産、育児等と議会活動に関すること」及び「議会運営及び議事堂における女性の視点からの改革に関すること」を審査することを掲げています。今回の意見交換会は、上記女性議員特別委の調査の一環としての開催の運びとなりました。
意見交換会は、冒頭、入江洋一取手市議会議長による挨拶、女性議員特別委の池田慈委員長による議論の経過の説明、出席議員の自己紹介を行いました。
2 真剣に、かつ和やかに進んだ意見交換
意見交換では、取手市議会事務局の岩﨑弘宜局長補佐がファシリテーター役を務め、和やかなムードで会が始まりました。まず、日本の自治体議会における女性議員の比率や国の動きなど女性議員を取り巻く現状、議会を欠席する際の欠席事由等についての解説がありました。
その後、岩﨑局長補佐から意見交換のファシリテーション方法として、「ジャッジ・タイム(クロスロード)」と「ワールドカフェ方式」についての説明がありました。今回の意見交換の特色は、この「ジャッジ・タイム」と「ワールドカフェ方式」を組み合わせた点にあります。会場は複数のグループに分かれ、3つの課題が順に挙げられ、課題ごとに参加者の考えをYES/NOカードで示し、その後、グループごとに対話が行われました。各テーブルには大きな模造紙が置かれ、メンバーそれぞれがYES/NOを出した理由を説明し、聞いている人がその意見を書き込みながら、対話をつなげていきます。その後、グループ(自国)を離れ、旅をするように別のテーブルに移動し、移動先のグループ(他国)で自国の議論を紹介し合いながら、意見を共有しました。