5 なり手不足問題解消の正攻法
(1)なり手不足の要因
様々な議会が、議員のなり手不足問題に取り組んでいる(1)。例えば、長野県飯綱町議会は、議会だよりモニターや政策サポーターなどを制度化し、参加した住民が議会を知る場を提供し、信頼される議会・議員になるべく努力を重ねている。また、同議会は、議員報酬の低さを打開するために、報酬増額について住民と考える場を設置し、結果として増額した。さらに、地域力の活性化のために、集落振興支援基本条例を議員提案し、制定した。これらによって、2017年の飯綱町議会議員選挙では、無投票から脱した。
なり手不足の解消も多元的に取り組まなければならない。まず、現行法体系の下でも可能な施策を考えよう。なり手不足の要因と連動した対応である。表5は、なり手不足の要因とその解消方策を単純化したものである。要因として、議会・議員の魅力の衰退、議会・議員の活動条件の貧弱性、地域力の低下が想定できる。
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