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2016.12.26 議会改革

議会連携の強化を目指して~西日本初の地方議会単独協定締結~

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田原市議会議長 太田由紀夫

鳥羽市議会議長 浜口一利

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 平成28年10月13日に田原市議会と鳥羽市議会は、西日本では初となる地方議会同士の協定を締結した。両自治体による友好都市協定も結ばれていない中、なぜ県境を越えて友好交流協定を議会単独で締結するに至ったのか。その概要を紹介する。

背景

 愛知県田原市(人口6万3,543人/10月末日現在)と三重県鳥羽市(人口1万9,726人/同)は、伊勢湾口の対岸に位置している。

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 県境を越えた両市の行政間連携は、平成6年に指定された太平洋新国土軸構想による伊勢湾口道路(三遠伊勢連絡道路)の一環として、両市の対岸を大橋で結ぶ伊勢湾架橋構想の実現に向けた取組がある。また、平成22年には、両市を結ぶ伊勢湾フェリー株式会社が鳥羽~伊良湖航路の廃止を決めた際、航路存続に向けて両県・両市による航路存続対策協議会を立ち上げて支援をした結果、航路廃止が撤回され現在に至っている。
 その他、商工会議所や観光協会等の民間団体においても、鳥羽伊良湖観光交流イベント「鳥羽VS伊良湖 勝つのはどっち? Vol.2 五番勝負!」など、様々な交流が続いている。
 しかし、このような関係にもかかわらず、これまで両自治体による友好都市協定は結ばれていない。
 一方、田原市議会と鳥羽市議会は、平成21年から議会同士が相互に訪問し合い、交流を断続的に続けてきた。先の伊勢湾フェリー航路存続問題の際も、両市議会が協力して「『鳥羽~伊良湖航路』の存続に向けた施策を国に求める意見書」を相互で可決し、平成22年4月28日に両市の議長が持参して国土交通大臣政務官へ提出した実績もある。
 そこで、両市議会としてはこれからも交流を続けていくに当たり、協定という公的な合意を交わすことでさらに関係を強化していこうと双方が判断するに至った。

この記事の著者

太田由紀夫(田原市議会議長)/浜口一利(鳥羽市議会議長)

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