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2016.02.25 政策研究

縁に代わる新たなセーフティネットの構築を目指して【フードバンク山梨】

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今後自治体や議会に望む改善策、政策の提言

 かつてセーフティネットとして機能していた縁は衰退し、残念ですが同じ形でよみがえることはないと思っています。今の日本は、失われた縁によるセーフティネットに替わる、新たなセーフティネットが構築され始めている時期だともいえます。国は、「生活困窮者自立支援法」や「子どもの貧困対策の推進に関する法律」をつくりました。しかし、法律に基づく事業の実施は自治体ごとの取り組みとなります。その点で、国がつくった枠組みをどのように活用し、衰退した地域のセーフティネットを新たに再構築できるかは、地方自治体の中でも特に、自治体議員の活動にかかっているのではないでしょうか。生活困窮者自立支援法に基づく任意事業の実施には、それぞれの地域ごとに担い手となるNPO等の社会資源を育てる必要があります。しかしながら、地域によってはNPO側に事業を実施できるだけの組織基盤が整っていない場合も多々あると思いますので、時間をかけてNPOを育てる視点が必要になります。
 地域のセーフティネットをより良いものとするために、行政だけでは事業実施が難しい学習支援や就労準備支援、一時生活支援、家計相談支援などの事業をNPO等の非営利団体へ委託することが考えられます。欧米のようにNPOが活躍できる体制を整えることで、結果的に日本国内のセーフティネットがより強固になると私は考えています。自治体議員の皆様には地域のセーフティネットをより強固にするために、NPOへの事業委託を積極的に検討していただきたいと思います。

日本国内のフードバンクはボランティアで活動している団体も多い。今後の活動の拡充や継続には公的な支援が重要な役割を果たす日本国内のフードバンクはボランティアで活動している団体も多い。今後の活動の拡充や継続には公的な支援が重要な役割を果たす

将来の活動への展望

 失われた縁によるセーフティネットを補完するために、新たなセーフティネットを構築し始めているところですが、このセーフティネットの中には、食のセーフティネットが含まれていません。この部分を補完するためには、海外のようにフードバンク活動を推進するための法整備が必要であると考えています。昨年11月には全国フードバンク推進協議会を立ち上げました。協議会の活動として次世代のフードバンク活動を担う新設団体の立ち上げやノウハウ支援、そして政策提言活動に取り組むことによってフードバンク活動を日本国内に定着、発展していけるような環境をつくっていきたいと考えています。

企業などから寄附していただいた食品を一つひとつ丁寧に梱包する企業などから寄附していただいた食品を一つひとつ丁寧に梱包する

この記事の著者

米山けい子

NPO法人フードバンク山梨理事長/全国フードバンク推進協議会代表。生活協同組合パルシステム山梨理事長を退任後、2008年10月に「フードバンク山梨」を設立。2010年から行政との協働で「食のセーフティネット事業」を展開。2015年11月に全国フードバンク推進協議会を設立、日本国内におけるフードバンク活動の定着と発展を目指し活動に取り組んでいる。 【お問合せ】 NPO法人フードバンク山梨 住所:〒400-0306 山梨県南アルプス市小笠原317 サンシャインビル1F 電話番号:055-282-8798 ホームページ:http://fbyamana.fbmatch.net/ メールアドレス:info@fbyama.com ※上記は2016年2月28日までの連絡先になります。2016年2月29日以降は、事務所の移転に伴い、住所と電話番号が下記のとおり変更となります。  住所:〒400-0214 山梨県南アルプス市百々3697-2  電話番号:055-298-4844

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