元・大和大学政治経済学部教授 田中富雄
はじめに─政策と継続・調和・調整
本稿では、政策(計画)と継続・調和・調整について考える。政策を実効あるものとするためには、少なくとも一定の期間は、政策を継続・調和・調整することが求められる。そして、政策を継続・調和・調整して実施するためには、計画が必要となる。
持病のある人にとっては継続的に薬が必要になるように、地域の課題を克服し目標を達成するためには、政策にも継続性が求められる。また、総合計画のように幅広い政策(集)では、計画に位置付けられた政策間の調和・調整が重要となる。例えば、一人の人が甲病と乙病を患い治療が必要な場合に、甲病に役立つA薬が乙病の進行を早めてしまう場合などは、投薬できる薬は限られてくる。そこでは、薬(政策)の間の調和・調整が必要となる。
政策や計画(政策集)の決定や評価にも関わる議会には、政策(計画)における継続・調和・調整の視点が求められる。
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