主な論点となったのは、水道事業費・料金と自己水源の捉え方だった。
水道料金については「浄水場の設備更新で水道料金が上がると、市民の賛同は得られない」という意見が大勢を占めた。浄水場を廃止した方が、将来の市民負担は少ない。
その半面、「災害時に給水が困難になるリスクを分散させるには、できるだけ多くの水源を確保した方がよい」と、減災の観点から浄水場の維持を主張する声も上がった。やはり、元日の能登半島地震が念頭にあったのだろう。
結果は全会一致で「廃止して市外からの給水量を増やす」だった。水道事業の将来に市民が不安を持たないように、説明資料をつくるべきだという要望を加えた。
ちなみに、浄水場を議論したもう一つのグループは「存続」が多数。こちらは「工業用水の需要増が見込まれる。市内の自己水源をなくすべきではない」と結論づけた。
公民館と図書館の議論も、各グループの賛否が拮抗(きっこう)した。テーマに関する情報と時間が限られていたこともあり、結論を出すのが難しかったと異口同音に語った。
議員同士の距離が近かった模擬委員会。実際の委員会でも討議しやすいレイアウトを考えたい