(3)まとめ
地域交通を今の形のまま単純に延命するだけでは、全国各地で明るい未来を展望することは困難であり、我が国として推進している技術や投資も取り込んで地域交通をより良くしていくという視点が重要である。具体的には、自動運転やMaaSなどデジタル技術を実装する「交通DX」、車両の電動化や再エネ地産地消などの「交通GX」、①官民の間、②交通事業者の相互間、③他分野との間の「三つの共創」により、利便性・持続可能性・生産性が向上する形に地域交通を「リ・デザイン」し、地域のモビリティを確保するというコンセプトの下でさらに議論を深化させていくことが求められる。
また、地域交通のリ・デザインに当たっては、まちづくり政策との融合及び予算事業等による一体的支援が必要であり、これらを通じ、コンパクト・プラス・ネットワークの取組をさらに進化させていくことが重要である。