(3)意見聴取・反映サイクル
常任委員会の充実を図るために、所管事務調査事項に追加する案件を、議会報告会や各定例会の一般質問、常任委員会と各種団体との懇談会から抽出している。これを意見聴取・反映サイクルとして回している(図4)。
具体例として、近年、可児市内に土壌汚染の処理を行う企業が進出することとなり、ある議員が本件について一般質問を行った。これを常任委員会が取り上げ、進出企業の役員を参考人として調査した。その後、当該企業が他市で稼働している事業所を地元住民とともに視察し、当該企業の役員との意見交換や要望等を行った。このことは、当該企業と市が公害防止協定を結ぶ伏線となった。
平成29年11月1日実施の建設市民委員会の視察の様子。市内に新設される汚染土壌を処理する企業が他市で稼動している施設を、建設市民委員会が視察し、役員との意見交換を行った。
ほかには、議会報告会で住民から出された意見がきっかけとなって住宅団地での空き家問題が浮上したことを受け、常任委員会の所管事務調査事項に追加、その後、現地視察や先進地視察を重ね、委員会提案によって空き家対策の条例を制定することができた。このように、意見聴取⇒政策への反映と着実に成果を上げている。
(4)若い世代との交流サイクル
議会として、若い世代との交流も、サイクルを意識して行っている(図5)。