3 四日市市議会の改革の歴史(第3ステージ:2017年度~未来へ)
これまで議会改革についての取組みを重ねてきたことで、“議会改革度日本一”の評価も得た四日市市議会ではあるが、改革はすべて議会内部で提案・協議し取り組んできた制度改革であり、評価はあくまでも“地方議会業界”内での評価にすぎない。最も肝心な市民には、評価自体の認識もないし、改革の“恩恵”も実感も、あるのかないのか我々議員は把握していない。
そこで、2017年度は、「市議会に対する市民意識アンケート」、「高校2年生へのアンケート調査」、「四日市市議会の改革に対する、学者・有識者との研修・意見交換」、「広報広聴内容の整理・効果検証」を議長として提案し、現在協議中(2017年11月現在)である。
その後は、「これまでの議会改革に関する取組みの体系的整理」、「議会基本条例各条項の具体化・有効化の検証」、「広報広聴戦略の策定」、「大学教授・ゼミとの議会改革パートナーシップ協定締結」、「議会改革中期計画策定」につなげていきたいと、個人的には考えているところである。
市民の市議会に対する関心は決して高いとはいえず、市議会議員選挙の投票率は毎回低下し、ついに50%を割り込んだのが現状である(2015年4月選挙:48.16%)。「議員の人数が多すぎる」、「議員報酬が高すぎる」という意見は少なくない。我々市議会議員は、市を良くしたいという思いを胸に厳しい選挙戦を戦い抜いて集い、人生の一定の時間を議会活動に専心している。現状があまりにも悔しく情けない、と私は思う。
2011年3月に制定した「四日市市議会基本条例」の最終目標は、「市民に信頼される市議会」である。これは、実現困難な永遠のテーマなのかもしれない。しかし、我々は議会改革を諦めるわけにはいかない。