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議会REPORT

2016.08.25 議会改革

市民と議会の信頼関係の構築を目指して

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 テーマの設定については、市民と議員が共有できる課題であり、会派間の対立を生まず、特に若い世代の生の声を実際に聞くことを視野に入れ、委員長の提案により選挙権年齢の18歳以上への引下げが実現する参議院議員の選挙時期を見据えて「投票率の向上」とした。
 周知に当たっては、議会事務局の若手職員の提案を正副委員長が積極的に採用してくださり、ネーミングは市議会らしからぬ「議員と話そう!カフェトークふじさわ」とし、ポスターのデザインは少しでも若い人に参加してもらいたいとの思いを込めて作成した。ポスターは、市内の高校や大学全校に郵送だけでなく議員が直接持参し掲示の協力を依頼した。また、牧瀬先生より従来型の周知方法である自治会へのチラシの回覧などよりも、若い世代に訴える広報戦略を提案いただき、マスコミへのプレスリリース等が功奏し地方紙や地域情報誌にも紹介され、当日は地元ケーブルテレビの取材も受けることとなった。また、一部議員のフェイスブックなどでの積極的な働きかけ等も行った。
 加えて、ワールドカフェ方式の議員への理解を深めるため、副委員長が各地で開催されたワールドカフェ方式の会議に積極的に参加して結果を委員会に報告し、ノウハウの取得やイメージの共有化を進めた。

カフェトークの様子カフェトークの様子

カフェトークの様子カフェトークの様子

 当日は、議長をはじめ午前の部の担当議員を含め19人が集合し、庁舎に隣接するビルへの使用機材の搬入や飾付けなどの会場設営を行った。ファシリテーターを務めていただく牧瀬先生とボランティアでテーブルホストを務めていただく先生の教え子の大学生6人も開始の1時間前に会場入りし、議員との顔合わせを行ってから午前の部が開会された。
 議長からの挨拶と簡潔な議会報告の後、牧瀬先生から藤沢市議会議員選挙の投票率について、参加者に説明がされた(実は昨年の市議選の投票率は38.7%で、県内で最も低い状況にある)。そして、まず投票率県内最下位を脱出し、さらに50%を目指すための方法を参加者に考えていただき、各テーブルホストの大学生の奮闘を議員が聞き役となって助け、活発な意見交換が展開された。県外の市議会議員の視察やマスコミ関係者の取材、見学に訪れた市選挙管理委員会の職員も加わり、定員120人の会議室が狭く感じられるほどであった。
 「なぜ投票率が低いのか、なぜ投票に行かないのか」、「投票率が向上することによるメリットやデメリット」、「自分と議員との関わりはどこか、自分と市政の関わり」、「投票率を上げるにはどうすればよいか」の4つのテーマごとにテーブルのメンバーをシャッフルし、意見を書いた付箋を仕分けて模造紙に貼り、テーブルごとに発表してもらった。それをファシリテーターの牧瀬先生にまとめていただき、最後には参加者全員で記念撮影を行って午前の部が閉会となり、午後の部も同様の方法で意見交換が行われた。
 午前・午後合わせて42人の参加者に当日実施したアンケート結果(回収率69%)では、報告会の内容について「満足できる」と「少し満足できる」が合わせて93%を超え、「今後も参加したい」は72.4%という結果となった。

カフェトークアンケート結果抜粋カフェトークアンケート結果抜粋

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