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2026.02.25 議員活動

第31回 自治体議会における「リーダー」と「フォロワー」

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元・大和大学政治経済学部教授 田中富雄

はじめに

 本稿では、「自治体議会における『リーダー』と『フォロワー』」と、これらに関する事項等について再考します。そして、その上で政策過程において、これらの言葉を発するときの「自治体議員の発言に期待される含意と政策」について考えたいと思います。

自治体議会における「リーダー」と「フォロワー」

 リーダーは「フォーマルなリーダー」と「インフォーマルなリーダー」に分けられ、フォロワーも「フォーマルなフォロワー」と「インフォーマルなフォロワー」に分けられます(図参照)。このことは、自治体議会においても当てはまります。
 議会では、「フォーマルなリーダー」として議長や委員長を挙げることができます。委員長経験者が議長になることが多いでしょう。
 「インフォーマルなリーダー」としては、賢人やドンが挙げられます。ここでいう賢人とは議長等の経験があり、現在は「長」のつく役職に就いていないが指導力があり、かつ謙虚で他の議員に対して寛容な人です。ドン(首領)は、表には出ずに裏で力を発揮する議員であり、ドンであることが他の議員にも知られている人です。ときに、ドンに対して他の議員や行政関係者そして市民が悪い意味での忖度(そんたく)をしてしまうこともあります。なお、ドンが1人ではなく2人であったり、3人であることもあります。複数型ドンの場合は、ドン間の相違ある政策選好を全て打破しない限り、他の議員がドンの支配から抜け出ることは容易ではありません。「インフォーマルなリーダー」は「フォーマルなリーダー」とは重なりません。

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田中富雄(元・大和大学政治経済学部教授)

この記事の著者

田中富雄(元・大和大学政治経済学部教授)

1955年生まれ。三郷市(埼玉県)出身。三郷市職員を経て、2017年4月から大和大学政治経済学部准教授、2019年4月から同教授。2020年3月病気のため大和大学を退職。龍谷大学大学院政策学研究科博士後期課程修了。博士(政策学)。専門・研究分野は、基礎自治体の統制/基礎自治体の経営。特に、自治体政府(議会・首長)、自治基本条例、総合計画、公共政策、まちづくりに関心がある。主な論文は、「自治基本条例および議会基本条例の施行状況と議会改革―新たな視角を交えて―」(『地域イノベーション第17号』法政大学地域研究センター、2025年)、「議会における「議論の可能性」-三郷市自治基本条例を事例として」(村田和代編『これからの話し合いを考えよう (シリーズ 話し合い学をつくる 3)』、ひつじ書房、2020年)、「自治体計画に対する議会の制御」(廣瀬克哉編『自治体議会の固有性と普遍性』、法政大学出版局、2018年)、「自治基本条例の成立と展開」(龍谷大学博士学位申請論文、2014年)。

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