地方自治と議会の今をつかむ、明日につながる

議員NAVI:議員のためのウェブマガジン

『議員NAVI』とは?

検索

2022.06.10 政策研究

第6回 政策(交通安全、防犯、ジェンダー〔多様性〕、公文書管理)と信念・忖度

LINEで送る

元・大和大学政治経済学部教授 田中富雄

政策と信念・忖度(そんたく)

 本稿では、政策(交通安全、防犯、ジェンダー〔多様性〕、公文書管理)と信念・忖度について考える。政策過程(課題抽出、選択肢作成、決定、実施、評価)には、信念と忖度が関わっていることが少なくない。議会から見れば、首長との関係における信念を持った対立と利益誘導のための忖度(同調)がありうるだけでなく、議会は合議制機関であるため、議員と議員との関係における信念・忖度の対立・同調もありうる。場合によっては、議員と職員(事務局職員・執行部職員)の間においても同様のことがありうる(ここでの忖度とは、ネガティブな意味で使用している。次節参照)。
 このため、政策過程は「信念ある政策過程」と「忖度ある政策過程」に大別できる。それぞれの政策過程は、議員自らが実現したい政策の帰結に変容をもたらし(表1参照)、これらは、市民の期待する適正な政策に変容をもたらす。
1

出典:筆者作成
表1 「信念ある政策過程」、「忖度ある政策過程」と政策結果


つづきは、ログイン後に

『議員NAVI』は会員制サービスです。おためし記事の続きはログインしてご覧ください。記事やサイト内のすべてのサービスを利用するためには、会員登録(有料)が必要となります。くわしいご案内は、下記の"『議員NAVI』サービスの詳細を見る"をご覧ください。

 

田中富雄(元・大和大学政治経済学部教授)

この記事の著者

田中富雄(元・大和大学政治経済学部教授)

1955年生まれ。三郷市(埼玉県)出身。三郷市職員を経て、2017年4月から大和大学政治経済学部准教授、2019年4月から同教授。2020年3月病気のため大和大学を退職。龍谷大学大学院政策学研究科博士後期課程修了。博士(政策学)。専門・研究分野は、基礎自治体の統制/基礎自治体の経営。特に、自治体政府(議会・首長)、自治基本条例、総合計画、公共政策、まちづくりに関心がある。主な論文は、「議会における「議論の可能性」-三郷市自治基本条例を事例として」(村田和代編『これからの話し合いを考えよう (シリーズ 話し合い学をつくる 3)』、ひつじ書房、2020年)、「自治体計画に対する議会の制御」(廣瀬克哉編『自治体議会改革の固有性と普遍性』、法政大学出版局、2018年)、「自治基本条例の成立と展開」(龍谷大学博士学位申請論文、2014年)。

Copyright © DAI-ICHI HOKI co.ltd. All Rights Reserved.

印刷する

今日は何の日?

2024年 516

日本女子登山隊、女性初のエベレスト登頂(昭和50年)

式辞あいさつに役立つ 出来事カレンダーはログイン後

議員NAVIお申込み

コンデス案内ページ

Q&Aでわかる 公職選挙法との付き合い方 好評発売中!

〔第3次改訂版〕地方選挙実践マニュアル 好評発売中!

自治体議員活動総覧

全国地方自治体リンク47

ページTOPへ戻る