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2022.04.11 政策研究

第4回 政策(まちづくり)と文脈

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元・大和大学政治経済学部教授 田中富雄

はじめに─政策と文脈

 本稿では、政策(まちづくり)と文脈について考える。ここでの「文脈」とは、「物事をそのように考えるに至った筋道・背景」という意味で用いる。そのため、「文脈」は「状況への配慮」を必要とする。
 同じ年齢であっても政策に対する判断が異なることがあるが、その理由を確認すると育った家庭環境や地域環境が異なることによることもある。そのとき、政策判断には文脈を考慮することが必要となる。例えば、高度成長期・安定成長期・バブル期・失われた30年という年代区分や、都市部・農村部という地域区分によって人々を取り巻く社会環境が大きく異なる場合には、その人たちの文脈を正しく考慮することが必要となる。高度成長期であっても、農村部の人口は減少していたことを忘れてはならない。
 このように、政策においては「文脈」を考慮することが求められており、合議制機関である議会がより多面的に「文脈」を考慮することは、より適正な政策の決定・実現につながる。そのことは、市民の信託に応えることでもある。

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田中富雄(元・大和大学政治経済学部教授)

この記事の著者

田中富雄(元・大和大学政治経済学部教授)

1955年生まれ。三郷市(埼玉県)出身。三郷市職員を経て、2017年4月から大和大学政治経済学部准教授、2019年4月から同教授。2020年3月病気のため大和大学を退職。龍谷大学大学院政策学研究科博士後期課程修了。博士(政策学)。専門・研究分野は、基礎自治体の統制/基礎自治体の経営。特に、自治体政府(議会・首長)、自治基本条例、総合計画、公共政策、まちづくりに関心がある。主な論文は、「議会における「議論の可能性」-三郷市自治基本条例を事例として」(村田和代編『これからの話し合いを考えよう (シリーズ 話し合い学をつくる 3)』、ひつじ書房、2020年)、「自治体計画に対する議会の制御」(廣瀬克哉編『自治体議会改革の固有性と普遍性』、法政大学出版局、2018年)、「自治基本条例の成立と展開」(龍谷大学博士学位申請論文、2014年)。

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