西脇市議会議員 林 晴信
1 議会改革はサイクルによるカイゼン運動
「私たちが目指してるのは住民の皆さんに信頼される議会です」という言葉をよく聞きます。ところが、信頼されるどころか、多くの住民の感覚は「議会なんてあってもなくても同じ」ではないでしょうか。それが根底にあるので、「議員の数を減らす」、「議員の報酬を減らす」という言葉には多くの住民の賛同が集まるのだと思っています。また議員側も「住民は好き放題言う」、「住民は分かってくれない」と半ば逃げ腰になってしまうという、まさに不幸のスパイラルです。
議会改革というムーブメントが起こり、全国でいろいろな取組みは進みましたが、先進議会の形だけをまねたようなところも多く、今となってはどちらかというと挫折感を味わっている議会も多いように感じています。一問一答方式で質問を行えば住民の理解が得られる、議会報告会をやれば住民の信頼が得られる、そんなわけがないというのにです。
議会改革は住民自治のプラットフォームに議会がなるためのカイゼン運動です。カイゼン運動とは検証と気づきと実行の繰り返し(サイクル)なのですから、一足飛びに「これをやれば成果が出て、すぐに住民の皆さんから信頼が得られる」というものではありません。カイゼン運動とは地味なもので、しかしジワジワと効果が出てくるものだと思います。
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