地方自治と議会の今をつかむ、明日につながる

議員NAVI:議員のためのウェブマガジン

『議員NAVI』とは?

検索

2019.03.14 選挙

第13回 選挙告示直前! 注意点のおさらい(2)

LINEで送る

弁護士 金岡宏樹

 前回は選挙告示直前における政治活動や対外的な選挙対策に焦点を当ててみましたが、今回は選挙の事前準備や付随する活動について考えてみましょう。

第12回 当選1回市議会議員Aさんの選挙対策(全22ケース)
第13回 ベテラン県議会議員Bさんの事前準備(全13ケース)
第14回 解説

Question

 県議会議員を何期も務めるベテラン議員のBさん。今回も統一地方選挙を控え、早めに選挙の準備を始めています。告示前に以下のような事前準備を行っても問題はないでしょうか。

Q1後援会で選挙対策の役割分担を決め、選挙対策本部の立ち上げや活動予定を全会員に後援会報で告知する。

Q2毎回選挙運動員をしてもらっている地域の方に、電話で次回選挙の運動員の依頼をする。

Q3支援者の経営する会社で、社長が従業員に「選挙が始まったら給与のことは心配しなくていいから勤務時間中もBの選挙活動を手伝ってくれ」と指示する。

Q4選挙運動員をお願いすることになった人に事前に集まってもらい、公職選挙法(以下「法」といいます)の勉強会や事務についての打ち合わせをする。

Q5自分の選挙区域内に居住する不動産業者に対し、「選挙事務所を確保したいので、いい物件があったら教えてほしい」と事前に物件探しを依頼する。

Q6Q5と同じ不動産業者に対し、「優良物件が出てきたら、ライバルの候補予定者陣営には紹介せずに、こちらへ優先的に紹介してほしい」と依頼する。

Q7同時期に行われる市議会議員選挙の候補者とともに、同じ物件を合同で選挙事務所とする。

Q8後援会で選挙ポスターや選挙ビラのデザインについてアンケートをとる。

Q9選挙運動用ポスター、ビラの試し刷りを捨てるのはもったいないので、Bの事務所の中に貼っておく。

Q10ツイッターやSNSで「準備が進んでいます!」と制作中の選挙ポスター案や選挙葉書案の写真を掲載・報告する。

Q11告示前に推薦状を各種友好団体に配って推薦のお願いをする。

Q12選挙事務所開きのため、「選挙事務所開設のご案内」を事務所近隣に配布する。

Q13選挙事務所開きの際に、支援者から日本酒の差し入れを受ける。

つづきは、ログイン後に

『議員NAVI』は会員制サービスです。おためし記事の続きはログインしてご覧ください。記事やサイト内のすべてのサービスを利用するためには、会員登録(有料)が必要となります。くわしいご案内は、下記の"『議員NAVI』サービスの詳細を見る"をご覧ください。

金岡宏樹(弁護士)

この記事の著者

金岡宏樹(弁護士)

弁護士。1976年京都府生まれ。同志社大学卒業後,名古屋市役所入庁。生活保護のケースワーカーとして現場を経験後,一念発起して同志社大学法科大学院に入学。2008年弁護士登録(愛知県弁護士会)。勤務弁護士として4年半あまり勤めた後,2013年7月より自民党衆議院議員の政策担当秘書に就任し地元活動・選挙事務等に携わりコンプライアンス向上に努める。2016年4月に退職し弁護士業務に復帰。現在はSAK法律事務所にて執務中。

Copyright © DAI-ICHI HOKI co.ltd. All Rights Reserved.

印刷する

今日は何の日?

2024年 519

日本で初めてボクシングの世界チャンピオン(白井義男)誕生(1952)

式辞あいさつに役立つ 出来事カレンダーはログイン後

議員NAVIお申込み

コンデス案内ページ

Q&Aでわかる 公職選挙法との付き合い方 好評発売中!

〔第3次改訂版〕地方選挙実践マニュアル 好評発売中!

自治体議員活動総覧

全国地方自治体リンク47

ページTOPへ戻る