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2024.09.10 まちづくり・地域づくり

廿日市市宮島訪問税条例

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2 宮島訪問税の活用・効果

 「世界遺産という人類共有の財産である宮島の自然と文化・歴史を守り創造し、未来へ引き継ぎ、その普遍的価値を世界へ発信すること」は、廿日市市の使命です。
 廿日市市は、宮島の過去と未来をつなぐ「宮島100年の大計」として、宮島の「あるべき姿」の継承と、宮島の「ありたい姿」の創造の二つの理念を示した「神をいつきまつる島づくり 宮島まちづくり基本構想」を、令和2年に策定しました。
 宮島が今日あるのは、人々の神を斎(いつ)き祀(まつ)る心、崇め慈しむ心が、宮島を大切に、守り伝えてきたからだと思っています。
 この構想を道標として、宮島に暮らす人、宮島で働く人、宮島を訪れる人、宮島に思いをはせる人、これら宮島に関わる全ての人と行政が一体となって、宮島を守り伝え、発信することで、新たな活力を生み出していくこととしています。
 また、令和5年4月18日には、同年10月1日からの宮島訪問税徴収開始に先駆け、持続可能な観光地域としてのまちづくりを推進する、「千年先も、いつくしむ。」プロジェクトを本格始動させました。
Hatsukaichi_ph 宮島に暮らす人が培ってきた「島を慈しむ思い」を、宮島に関わる全ての人と分かち合い、島を守る人の環(わ)を広げ、宮島のブランド力を高め、「住んでよし、訪れてよし」の持続可能な地域づくりを力強く進めていきます。
 宮島訪問税は、宮島まちづくり基本構想の実現を図り、市民生活と調和のとれた宮島の持続可能なまちづくりに活用していきます。

3 課題と今後の展望

 私たちは、「宮島を訪問する皆様から税を徴収する」この意味を重く受け止めなければなりません。地域全体として訪問者を迎え入れ、この期待に応えていかなければなりません。また、訪問者は、単なる旅行者・消費者としてではなく、持続可能な地域づくりを担う一員として、地域と向き合うことが求められます。
 この「原因者負担」の考え方に基づく新法定外税の導入・活用は、廿日市市独自の積極的、前向きな取組ではありますが、宮島の過去と未来をつなぐ「宮島100年の大計」を実現するための一里塚にすぎません。
 訪問者数は、地政学的影響や疫学的リスクなどに大きな影響を受けるものです。宮島訪問税に限らず多様な財源の確保・活用の検討、廿日市市独自政策の必要性・課題、さらに他の既存政策の必要性・課題について、常に検証・見直しを真摯に行っていきます。

廿日市市宮島訪問税条例
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