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条例REPORT

2023.08.25 政策研究

「群馬パーセントフォーアート」推進条例

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(3)条例のポイント
 条例のポイントは大きく3点あり、その概要は次のとおりです。
① 施策実施の財政上の措置として、県予算や民間からの寄附等による「安定的な財源供給」を全国で初めて位置付ける。
② アート教育による始動人(2)育成やアーティストが自立できる環境を整え、アートが地域固有の歴史や風土、文化などの触媒となって、新たな価値の創造や地域経済の活性化を図る。
③ 地域経済の活性化によって生み出された資金が次のアート振興へとつながる、アートによる好循環を生み出す。

(4)条例制定のねらい
 欧米発の「1パーセントフォーアート」の精神を生かしながら、アートの持つ様々な力を活用して、人を惹きつける求心力を持つ群馬県の実現と県民の幸福度の向上を図ることが本条例のねらいです。
 本条例では「1パーセント」ではなく、「パーセント」という表現を採用しています。これは、欧米のように公共投資に限定して1パーセントを支出するのではなく、より広く予算全体から一定割合を支出することを明確にするためです。
 本県では、「始動人」をはじめとした多彩な人材が数多く生まれ、多くのクリエイティブな人材が集まり、地域が活性化していく群馬県としたいと考えています。そのよりどころの一つとなるのが、「群馬パーセントフォーアート」推進条例です。
 また条例では、県の予算や民間からの寄附等による安定的な財源供給を位置付けています。これは、アート教育による始動人の育成や、アーティストが自立できる環境づくりを進めて、アートを触媒に新たな価値の創造や地域経済の活性化を促します。そして、そこで生み出された資金が次のアート振興へとつながる、好循環を生み出すこともねらいとしています。
 県だけでなく、市町村や県民、事業者等が、主体的にアート振興に取り組むことで、様々なエリアで好循環を生み出したいと考えています。
 例えば、本県の中之条町で行われている「中之条ビエンナーレ」では、県内外から多くの来場者が訪れています。コロナ前の2019年には延べ39万人もの方が来訪し、にぎわいを創出しました。さらに滞在制作をした作家が移住し、海外も含めた作家と地域住民との交流が生まれるなど、地域の活性化につながっています。このような好循環を県内各地で生み出したいと考えています。
 

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