平成27年は初の無投票、平成31年は初の定数割れ、令和5年は12年ぶりの町議選!
幸田町議会事務局
我が町の紹介
幸田町(こうたちょう)は、愛知県西三河地方の自治体(9市1町)で唯一の町です。
西三河地方の中心的な産業は工業で、特に自動車関連産業は、世界有数の業績を誇っており、これらを支える中小企業も多く立地しています。その恩恵もあり、普通交付税の不交付団体が令和4年度では2市を除く8自治体という全国有数の財政力を誇る市町が集まり、本町も他市同様に自動車関連産業の恩恵を受けています。
近隣には町村が一つもなく、西三河で唯一の町です。議会改革も近隣市と比較することなく、我が道を行く姿勢で特段の問題に当たらず、議会運営、行政運営がなされてきました。
無投票が2回、そのうち前回は1人定数割れ
本町では、平成27年の統一地方選挙において町議選が初めて無投票となり、そして平成31年の町議選では初めて1人の定数割れとなってしまいました。
平成31年の統一地方選挙での定数割れは、全国で8町村(1)しかなく、東海3県の中では唯一でした。このことは、本町議会にとって非常に衝撃的でした。議員報酬が県内の町村ではトップレベルであるにもかかわらず起きた事態に、本町の議員からは「このままではまずい」との声が上がり、危機感が生まれました。
「何とかしないといけない」~事務局に共有された危機感~
そこで、議員の中で、まず定数割れとなった要因の把握、分析を行うとともに、定数、報酬など様々な検討課題があることを確認し、議会改革に取り組んでいくこととなりました。
この節では、定数と議員報酬についての経緯、事務局内での意見を述べていきたいと思います。
まず議員定数についてです。幸田町議会議員の定数は当初26人でした。その後、昭和62年4月からは22人に、さらに平成19年4月からは16人に削減してきました。一方で本町の人口は、企業誘致や土地区画整理事業のおかげもあり、増加が続いてきました。その結果、現在約4.2万人の人口となっており、この人口規模では、他町村議会議員の定数と比較しても16人が適切であり、これ以上減らす必要はないと考えました。
次に議員報酬についてです。幸田町の議員報酬は月額30万円で、県内町村ではトップです。これは全国でもトップクラスであり、これ以上、報酬を上げることは、住民の理解が得られないと考え、しばらくは現状でとどめる方針です。