ミッションは、まちづくりを「自分ごと」に
ところで皆さんは、お住まいの地域の一市民として、教育や福祉など行政の仕事への不満を感じたことはありませんか。役所の窓口で注文や要望をしても、「それがルールだから」、「公平の観点から」などと、跳ね返されてしまった経験もあるのではないでしょうか。あなたが行政マンであれば、縦割りの組織や煩雑な手続、限られた予算を頭に浮かべ、市民に寄り添えない歯がゆさを感じたこともあるはずです。
誰もが日々の生活の中で、今の政治や行政の仕組みが腑ふに落ちないと感じていても、何をどう手をつけてよいのか見当もつかず、どこか他人事となってしまう。地域の課題を解決したいという想いは一緒でも、解決方法のイメージはバラバラだったりして、皆が納得できる方向へ動き出せるようにはなかなかなりません。
日々の業務や学習会活動を通して、このような問題意識が膨らんでいった私たち。解決に向けて目指すところは、市民と行政と政治が交わり、対話する場をつくること、そして、対話の中から新しい知恵が生まれ、自分ごととして一緒に制度や仕組みをつくっていこうとする好循環が生まれていくこと。これを6時の公共は「自分たちのまちは自分たちでつくる」社会の実現というミッションとして掲げています。
華々しいデビューへ
今年は、6時の公共が設立されて、ファーストシーズン。まずは、私たちのチャレンジやビジョンを多くの方々に知ってもらいたい。そして、「自分ごと」として捉えにくい行政やまちづくりといった分野に親しみを持ってもらいたい。そんな想いで、4月に法人誕生記念として2つのキックオフ事業に取り組みました。
ひとつは、法人誕生記念トークショー&祝賀パーティー「公務員の本気と本音はおもしろい~僕らがみんなの学習会を始める理由」です。100名を超える来場者を前に、全国の特徴ある公務員を紹介するウェブメディアの経営者、ブロガーやNPOメンバーとしての顔を持ちパラレルキャリアを実践する公務員など、バラエティーに富んだ登壇者を迎えて、これからの時代の公務員像や6時の公共が目指すコミュニティの姿についてクロストークを展開しました。
そして、2つ目のキックオフ事業は、幕張メッセ(千葉市)で行われた「ニコニコ超会議2018」の併催イベント「超学会コレクション」への出展です。ボーカロイドの楽曲に合わせたダンスショー、大学教授やローカルアイドル、ご当地キャラクターによるまちおこし実践者など、多彩なゲストによるシティプロモーションをテーマにしたトークステージ、ポスターセッションでは「判例ツーリズム」という判例研究手法を紹介しました(2事業の様子は6時の公共公式サイトにて動画で公開しています。⇒http://pm6lp.org/)。
ビジネスマン、公務員、議員、学生、主婦、アスリート…
100名超のカオスな参加者の熱気にあふれる法人誕生記念トークショー。