公開討論会はYouTubeで
もっとつなぎたい…から始まって、市内選挙(市長・市議会議員)立候補予定者の公開討論会を団体主導で開催してきた。公開討論会は、小平市内選挙ではあまり例がなかったが、2005年よりこれまでに4回開催になる。市長選挙は開催のたびに投票率がむしろ下がってしまっているので、開催がプラスに作用しているかどうか。それでも、「立候補予定者全員が同じ質問に対して答えることは貴重だ」との参加市民の励ましの声に支えられて、ここまで開催してきている。一番直近は、2013年3月の市長選挙。大きな会場では、質疑応答が質問用紙提出形式になってしまうので、「生でのやりとり」にこだわり、会場の市民の顔や様子が壇上の立候補予定者からも確認できる程度の広さの場所にして約200人が参加した。しかしその広さでは、有権者のほんの一握りの市民にしか場を提供できていないことから、地元青年会議所の協力を得て、初めてYouTubeでの公開をしてみた。その後、当日来場者の2倍以上のアクセスがあり、また現在もアクセス数は伸びている。議会を市民にとってもっと近い存在にしていくためにどのようなつなぎ方がいいのか、まだまだ模索中だが、様々な団体と協力しながらの活動も今後試みていきたい。
議会の今後の可能性にかけて
今後の人口減少を考えると、限られた税収をどのように分配していくかはどこの自治体でも大きな課題だ。もちろん、行政任せ・議会任せにしないで、市民もどうしたいかを一緒になって考えるべきである。住み続けたいまちのために市民が直接意見を出していくには、市民と行政の関係、市民と議会の関係が大事になってくる。小平市では2013年5月に都市計画道路3・2・8号線の見直しの必要性を問う住民投票があったが、同年4月の改選後市長は条例改正で住民投票に投票率50%以上という成立要件を加え、結果は投票率35.17%だったためにこの住民投票は不成立となった。市民が一緒に考えるということは、そう簡単なことではない。
それでも、議会基本条例が様々な自治体で制定されるなど、議会が市民にどんどん開かれているのも事実で、市民が議会を傍聴しながら一緒に考えていくことは必要であり、私たちの団体も、議会の今後の可能性にかけて、そのつなぎをするための活動を続けていきたいと思う。
これまでの活動
2003年
1月 政治・知りたい、確かめ隊発足 6月 小平市議会の定期的な傍聴を開始 7月 傍聴だより『議会ウォッチングをしてみました』第1号発行
2004年
4月 学習会「市議会のしくみがわかる」 5月 学習会「小平市の台所事情を知る」
2005年
3月 小平市長選挙立候補予定者の公開討論会開催 11月 多摩市議会傍聴団体との交流
2006年
8月 議員との懇談会~市民にもっとわかりやすい市議会にするために〜開催 12月 請願「市民にもっとわかりやすいひらかれた市議会にすることについて」提出
2007年2月審査:継続、3月審査:継続➡改選のため審議未了
2007年
4月 市議会議員選挙立候補予定者の公開討論会開催 9月 「市民と議員の条例づくり交流会議2007」第3分科会パネラー
2008年
3月 「市民と議員の条例づくり交流会議2008」プレ企画第2分科会パネラー 12月 請願「わかりやすい市議会と、市民が市議会を知る機会を増やすことについて」提出2008年12月~2009年9月まで7回目の審査で採択
➡小平市議会9月定例会最終日挙手全員で可決
2009年
3月 小平市長選挙立候補予定者の公開討論会開催
2010年
4月 第27回三多摩自治体学校 in こだいら
第1分科会「地方議会を市民に開かれたものに」福嶋浩彦さん 企画運営 9月 学習会「知りたい、議会のこと」Part1 講師:加藤幸雄さん
2011年
4月 市議会議員選挙立候補予定者の公開討論会 会場の都合で開催できず 7月 議員との懇談会~新人議員にきく~開催 8月~11月 学習会「知りたい、議会のこと」Part2
←小平市公民館市民学習奨励学級「知りたい、議会のこと」5回
講師:加藤幸雄さん、江藤俊昭さん、廣瀬克哉さん
2012年
5月 議員との懇談会~会派代表議員にきく~開催 12月 学習会「知りたい、議会のこと」Part3
議会改革調査特別委員会所属議員3名、助言:加藤幸雄さん
2013年
3月 小平市長選挙立候補予定者の公開討論会開催 5月 近隣市議会傍聴団体との交流会
(多摩市・所沢市・調布市・東村山市・東久留米市・狛江市) 7月 議員との懇談会~議長・副議長にきく~開催
2014年
10月 議員との懇談会~もっと住みよい小平にするために~開催