一般社団法人ポリライオン代表理事 太田佳祐
地方議員のための最新AI活用─実践編─
この1年で生成AI(以下「AI」と表記)は大きく進化しました。以前は文章作成や要約が中心でしたが、現在ではインターネット内の情報を調査したり、複数の資料を比較したり、画像や音声を理解できるようになりました。資料作成の精度も大幅に向上し、実用性がかなり高くなっています。
地方議員にとっても、AIは文章を書くための道具ではなくなりつつあります。一般質問のための政策調査、行政資料の読み込み、住民相談の整理、情報発信など日々の活動そのものを支える存在として活用できるようになりました。
実践編の第1回となる今回は、この1年間でAIがどのように変わったのかを整理しながら、地方議員の仕事で現在どこまで活用できるのかを解説していきます。
この1年でAIは何が変わったのか
この1年で、AIは文章作成の道具から、調査や資料分析まで担う実務支援ツールへと進化しました。まずは、その変化を見ていきましょう。
(1)文章をつくるAIから調べるAIへ
AIは当初、挨拶文やSNS投稿、質問原稿などの文章作成で使われることが中心でした。しかし、この1年で大きく進化したのが「調べる力」です。ChatGPTやGemini、ClaudeといったAIは、現在はインターネット上にある情報を調べ、複数の資料を比較しながら整理する機能が実装されています。
例えば、「人口5万人程度の自治体で学校給食費を無償化している事例を調べ、対象者、開始年度、財源を比較してください」と依頼すれば、政策調査の入り口となる情報を短時間で整理できます。
このように、多くの資料の中から調べるべき情報を見つけ、整理する作業をAIに任せられるようになったことは大きな変化です。
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