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2026.08.25 New! 政策研究

人口減少社会における生活排水処理の最適化──南伊豆町入間漁業集落排水事業の廃止と合併処理浄化槽への転換

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静岡県南伊豆町生活環境課上下水道経営係 黒田利章

1 事業見直しの背景

 入間地区は、伊豆半島南西部の三坂漁港に面する漁業集落である。本町が昭和58年度に漁業集落排水事業に着手した当時は、沿岸漁業に加え、海水浴客を受け入れる民宿業が盛んであった。地区内66世帯のうち48戸が民宿を営み、人口263人に対して年間宿泊客数は1万8,088人、8月の1か月間だけでも9,382人に達していた。このため、定住人口と観光人口を見込み、処理能力人口1,010人、総事業費2億5,000万円の施設を整備し、昭和61年度に供用を開始した。当時は、生活環境の改善と海域の水質保全を図る上で必要性の高い事業であり、地元の強い要望を受けて実施したものである。
 その後、観光形態の変化や人口減少により、平成30年度には人口161人、世帯数57世帯となり、民宿を営業する世帯も数戸まで減少した。一方、施設は供用開始から32年、平成13年度の大規模改修から17年が経過し、2回目の大規模改修を検討する時期を迎えた。職員による概算では、改修費約1億4,000万円、町負担約3,100万円、入間区負担約1,080万円が見込まれた。
 検討の中心となったのは、今回の改修費を負担できるかではなく、人口と使用者が減少する中で、処理場と管路を将来にわたり維持し、再び更新することが合理的かという点であった。本来の目的は施設を存続させることではなく、生活排水を適正に処理し、生活環境と水環境を守ることである。この目的を合併処理浄化槽でも達成できることから、集合処理の継続と個別処理への転換を比較することとした。

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この記事の著者

黒田利章(静岡県南伊豆町生活環境課上下水道経営係)

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