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2026.08.10 New! 議会改革

第1回 議会基本条例制定の意義と構成:再確認

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大正大学地域創生学部公共政策学科教授 江藤俊昭

住民自治の現在──地方政治の活性化と衰退のはざま

 今日、相反する二つの地方議会像が浮かび上がっている。一つは、議会基本条例制定などの地方議会改革の急激な進展にスポットを当てた像。もう一つは、選挙における投票率低下、無投票当選者率増大、議員の不祥事など議会・議員への住民の不信にスポットを当てた像。そこで、前者を起点に後者を打開する視点で取り組むことが必要だ。その拠点となるのが議会基本条例である。
 北海道栗山町議会が地方自治の理念を実現すべく努力を重ね創造的に発見したのが、議会基本条例である。つまり、議会基本条例は地方自治の原理を豊富化したものである。2006年5月18日に制定された。制度化した意義は大きく、全国の議会がこれに続くことになる。制定時に、中尾修・江藤俊昭編著『議会基本条例』(中央文化社、2008年)、10周年といった区切りの時期に、江藤俊昭「議会改革の本史の宣言としての議会基本条例」(地方議会人2016年9月号)などでその条例の意義、到達点、課題を探っている。そして今年20周年を迎えた。議会・議員への住民の不信がまん延、つまり地域政治の負の連鎖する時期に、その条例の意義、到達点、課題を探り、この地方政治の負の連鎖を断ち切る道を探ることが必要だし、できると考えている。
 この20周年を機に議会改革の到達点と課題を探ることは、さらなるバージョンアップを模索することでもある。折しも、同様な目的で企画された研修会が開催された。栗山町議会基本条例制定20周年記念事業実行委員会主催(2026年5月17日:栗山町)、ローカル・マニフェスト推進連盟主催「全国地方議会サミット2026」(同年7月13日、14日:横浜市)、日本生産性本部主催「『政策サイクル推進地方議会フォーラム』公開セミナー」(同年8月2日:千代田区)である。すべてに参加し基調講演を行った者として、これらから得た知見を踏まえて、議会改革の到達点と課題を探ることにしたい。

 議会基本条例作動20周年の軌跡と課題をテーマに、以下を取り上げたい。
 第1回 議会基本条例制定の意義と構成:再確認
 第2回 三つの研修会から到達点と課題を探る(仮)
 第3回 議会基本条例の検証手法(仮)
 第4回 議会基本条例の限界ともう一歩を探る:条例体系の創造(仮)


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この記事の著者

江藤俊昭(大正大学地域創生学部公共政策学科教授)

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