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2026.04.10 New! 議会運営

第7回 なにがきみのしあわせ

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Office aNueNue代表(元・福岡市財政調整課長) 今村 寛
 

行財政改革の鍵は「ビルド&スクラップ」

 「行財政改革の進め方についてアドバイスしてほしい」。
 そんな依頼をあちこちの自治体から受けるようになりました。
 かつて福岡市で自分たちが取り組んだことが、同じような悩みを抱える自治体の改革の糸口になるなんて、本当にうれしいし、そんなふうに頼っていただけることをとてもありがたく思います。
 いつもお話ししているのは、出張財政出前講座でのメインテーマ「財政が厳しいってどういうこと?」。
 自治体の財政は「厳しい」というけれど、どうして厳しいのか、なぜお金が足りないのか、どこにそんなに使っているのか、それを見直すことがなぜ難しいのか、財政健全化って結局どういう意味なのか、どうすれば財政健全化が果たせるのか、どうなったら財政の健全化が果たせたといえるのか。
 重要なキーワードは「ビルド&スクラップ」。
 自治体の財政が厳しいというのは、義務的経費を含め既存事業に9割以上の一般財源を充て、重要な政策の推進、新たな課題への対応のための財源が不足するという事態を指します。
 そこで「ビルド(やるべきこと)」を先に定め、そのために必要な財源を捻出するために、そのビルドよりも劣後する既存事業を見直し、財源をシフトする、これが「ビルド&スクラップ」です。
 自治体のやるべきこと、使命は、住民福祉の維持向上です。
 そこに暮らす住民が日々の不安なく生活ができるよう、必要な行政サービスを過不足なく安定的に提供し、また、よりよい暮らしができるよう、住民福祉向上のための政策を推進していくことが最も優先すべき命題です。
 財政健全化は、この自治体の最も優先すべき命題である政策推進に必要な財源を安定的に確保する手段です。
 決して事業の見直し、縮小によって財源を捻出し、それをどこかにため込むことが目的ではありません。
 住民ニーズに応え政策を実現するために、何をどの程度実現(ビルド)したいかをまず考え、その財源確保の手段として何をどの程度削減(スクラップ)するのかを考える、政策推進を目的とした財源の捻出こそが「ビルド&スクラップ」なのです。

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今村寛(Office aNueNue代表(元・福岡市財政調整課長))

この記事の著者

今村寛(Office aNueNue代表(元・福岡市財政調整課長))

元福岡市職員。福岡市財政調整課長時代に培った知見を軸に出張財政出前講座を全国で展開する傍ら、福岡市職員有志による『「明日晴れるかな」福岡市のこれからを考えるオフサイトミーティング』を主宰し、「対立を対話で乗り越える」を合言葉に職場や立場を離れた自由な対話の場づくりを進めている。2024年末で福岡市役所を退職。引き続きフリーランスとして全国の自治体で行財政改革、官民連携等の支援に携わることとしている。好きなものは妻とハワイと美味しいもの。著書/『自治体の“台所”事情~“財政が厳しい”ってどういうこと?』(ぎょうせい)、『「対話」で変える公務員の仕事~自治体職員の「対話力」が未来を拓く』(公職研)。

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