墨田区議会副議長 加納 進
1 ペット防災をめぐる現状と課題
近年、大規模災害の頻発に伴い、避難所運営や在宅避難のあり方が改めて問われている。その中で、災害時におけるペットの扱いは、人命最優先の原則の下、後景に置かれがちである一方、ペットを家族の一員と捉える住民の意識は年々高まっている。自治体の防災対策において、ペット同行・同伴避難をどのように位置付け、実効性のある仕組みを構築するかは、重要な政策課題の一つである。
このような中、令和6年(2024年)11月12日、墨田区と学校法人立志舎(専門学校日本動物21)は、「災害時における愛玩動物及び飼い主の支援活動に関する協定」を締結した。一般的に、災害時の指定避難所では、衛生面やアレルギー等の問題から、避難者とペットが同じ空間で過ごすことは困難とされている。墨田区においても、避難生活においては人とペットは別々の空間で過ごすことが原則とされ、特にペットについては屋外のケージ内での飼育が想定されている。
この考え方が国のガイドラインに基づく「同行避難」であり、全国のほとんどの自治体においても、地域防災計画の中に同様のペット防災対策が盛り込まれていると考えられる。大規模災害時には人命最優先で対応すべきであり、ペット防災の優先順位が相対的に低くなることにも一定の理解はできる。
一方で、住民からは、災害時においても家族同様の存在であるペットとともに生活したい、いわゆる「同伴避難」を望む強い声が寄せられていることも事実である。
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