元・大和大学政治経済学部教授 田中富雄
本稿では、「政策の困難性とそれを超克するもの」と、これらに関する事項について再考します。そして、その上で政策過程において、これらの言葉を発するときの「自治体議員の発言に期待される含意と政策」について考えたいと思います。
現代社会の状況
今日、国の内外において問題が山積しています。災害問題(自然災害(地震、津波、風水害)・人的災害(火災、事故〈航空事故・船舶事故・鉄道事故・自動車事故・原子力発電所事故〉))、感染症問題(新型コロナウイルス、結核)、環境問題(地球温暖化、海洋汚染、土壌汚染)、施設や組織の劣化問題(公共施設の劣化、政党及び組合等の劣化)、エネルギー・食糧問題(地球資源の限界、国内資源の限界)、不平等・マイノリティ問題(人種、民族、性別、歴史経緯)、紛争問題などです。これらの問題は複合化して起きることもあり、そのような場合は、影響がより大きくなります。
また、これら今日の社会問題に深く関連するのは、無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)や、無関心によって生まれる無学習による人の劣化です。私たちには、意識的に偏見をなくし、意識的に学習することで、問題を超克することが求められます。
なお、問題のうち、災害や感染症などの緊急事態に対応するため事業継続計画(Business Continuity Planning)を策定(見直し)しておくことが必要になります。
つづきは、ログイン後に
『議員NAVI』は会員制サービスです。おためし記事の続きはログインしてご覧ください。記事やサイト内のすべてのサービスを利用するためには、会員登録(有料)が必要となります。くわしいご案内は、下記の"『議員NAVI』サービスの詳細を見る"をご覧ください。