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2024.06.10 議会運営

議会DXのあり方、政務活動費の使途透明化から、プロセスの透明化へ

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元野々市市議会議員/議会BPRアドバイザー 五十川員申

はじめに:議会DXの必要性と透明性の重要性  

 現代の地方議会において、デジタルトランスフォーメーション(DX)は不可欠な取組みです。議会DXは、議会活動の効率化やペーパーレスと捉えられがちですが、DXではデジタルで入力されたデータの利活用が核心となります。私は、特に議会DXにおいては、議会活動(議決までのプロセス)の透明性を高めることに、その意義があると考えます。プロセスの透明性が確保されれば、市民は議会がどのように機能しているかを明確に把握でき、自分たちの生活に直接影響を与える決定について、よりよく理解し参加することが可能となります。特に、議会情報が断片的でアクセスしにくい現状は、市民の政治への不信感を招く原因となっています。市民が議会とその決定過程を簡単に見ることができれば、信頼感が増し、より積極的な市民参加を促すことができます。また、各議員がどのような政策を支持し、どのような議論を展開しているのかが明確になることで、選挙時に有権者が情報に基づいた意思決定を行う助けとなります。
 このように議会DXを推進することは、単に効率化やペーパーレスを進めるだけでなく、地方自治体の健全な発展と直接的な民主主義の実現に寄与するのです。

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五十川員申(元野々市市議会議員/議会BPRアドバイザー)

この記事の著者

五十川員申(元野々市市議会議員/議会BPRアドバイザー)

1983年生まれ。岐阜県出身。元野々市市議会議員(石川県)。議員に挑戦する前に、ITやデザインの力で、市民の生活が今よりも良くなる事を目指し日本初のCivic Tech団体であるCode for Kanazawaの創設理事を務め、ゴミの収集日が簡単にわかるアプリ5374の開発も行った。議員引退後は、議会BPRのアドバイザーをしつつ、議会DXに係るアプリの開発にも取り組んでいる。

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