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2024.04.25 議会運営

議会事務局を自治体の人気職場に!

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公益財団法人日本生産性本部上席研究員 千葉茂明

「三位一体」の一翼

 筆者はこれまでに300近くの地方議会を取材してきた。取材の大半は議会事務局に電話することから始まる。そのため議会事務局職員の電話対応がその議会の第一印象になった。レスポンスとアポイントメントが早ければ取材への期待が高まるし、その逆の場合は不安を抱えることになった。
 取材先は正副議長や議会改革の中心議員が多かった。同時に議会事務局職員からも話を聞くよう心がけた。議員への遠慮なのか辞退するケースもあったが、取材に応じてくれた職員はおおむね議会改革や議会の補佐活動に熱心で、少しでも議会を良くしたいという思いが伝わってきた。
 議会事務局職員も取材対象としたのは、ある時から改革が進んでいる議会に共通項があることに気づいたからだ。
 それを個人的に「三位一体」と名づけた。すなわち、①改革志向と行動力のある議員、②包容力のある議長(自らが推進役のことも)、そして③積極的に政策提案する議会事務局職員という存在だ。この三翼がそろうと改革が加速する(最初からではなく、結果としてそのようになっているケースもある)。小泉内閣の「三位一体の改革」ではないが、「三位一体」が議会改革推進のキモではないかと思った。

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千葉茂明(公益財団法人 日本生産性本部上席研究員)

この記事の著者

千葉茂明(公益財団法人 日本生産性本部上席研究員)

1962年岩手県生まれ。日本教育新聞記者を経て、91年9月(株)ぎょうせい入社。月刊「悠」編集部、月刊「晨」編集長、月刊「ガバナンス」編集長などを歴任。「ガバナンス」2001年5月号から22年8月号まで「議会改革リポート・変わるか!地方議会」を連載(255回)。これまでに約700の自治体、270以上の自治体議会、約470人の首長を取材。22年10月から現職。地方議会改革プロジェクト、令和臨調、生産性新聞(編集長)などを担当。マニフェスト大賞審査委員。

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