社会構想大学院大学コミュニケーション・デザイン研究科特任教授 牧瀬 稔
1 本連載の意図
筆者は社会構想大学院大学(新宿区)において、研究成果報告書(修士論文相当)の指導教員を務めている。筆者のゼミナールに所属する大学院生(2023年春修了予定)が選択するテーマには「企業のSDGsへの取組みがブランド価値に与える影響」や「スタートアップ企業経営に資する広報活動の考察」などの民間企業を対象とした研究がある。同時に、地方自治や地域政策に関するテーマもある。例えば「持続発展可能なまちづくりは、活動人口の増加によって可能か」や「音楽によるまちづくりの導入プロセスの研究」などである。
後者の2研究成果報告書は「まちづくり」を対象としており、大学院生が多くの自治体や民間企業にヒアリングし、特筆すべき知見が得られた。2研究成果報告書は「新しいまちづくりの形」を提示しており、読者にも有意義な知見を提供できると考える。
そこで、本連載は2研究報告書を中心に、まちづくりの実践の視点と展望を紹介したい。読者がまちづくりを進める上で、有用な示唆を与えることができると考える。なお「活動人口」という言葉(概念)に関心を持った読者は、筆者が既に「議員NAVI」において寄稿している。詳細は【こちら】を参照してほしい。
本連載は「議員NAVI」ということから、読者の多くは地方議員と推察する。そこで、次回以降は、具体的なまちづくりの視点に加え、議会質問で活用できる質問を3点ほど例示したい。
今回(本稿)は、「まちづくり」の歴史を簡単に振り返り、その後、本連載の概要を記す。筆者なりのまちづくりの考えを示し、本稿を締めくくる。
つづきは、ログイン後に
『議員NAVI』は会員制サービスです。おためし記事の続きはログインしてご覧ください。記事やサイト内のすべてのサービスを利用するためには、会員登録(有料)が必要となります。くわしいご案内は、下記の"『議員NAVI』サービスの詳細を見る"をご覧ください。