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2021.02.25 議会改革

第17回 議員の責任

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慶應義塾大学大学院法務研究科客員教授 川﨑政司

1 議員が負う責任

 議員は、議会の構成員として、その運営・活動に参加する権利と義務を有しており、とりわけ、議案の審議や調査においては、出席し、発言し、表決するのが、その基本的な責務である。その際には、住民の多様な意見を議会の場に表出し調整しつつ、総合的な観点から何が妥当なのかを判断し意思を示すことになるが、最終的には、多数決により議会の意思が定まることになる。
 議会の議決・決定等の行為については、それが違法である場合には無効となりうるだけでなく、それによって損害が生じた場合にはその国家賠償も問題となりうる。議員についても議決責任といったこともいわれるが、基本的に、賠償責任を負うことがあるのは自治体であって、その議決に与(くみ)した議員がその表決行為について法的責任を問われることはない。議員が問われうるのは、政治的責任である。

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この記事の著者

川﨑政司(慶應義塾大学大学院法務研究科客員教授)

2007年より慶應義塾大学法科大学院客員教授。専門は憲法、立法学、地方自治法など。主な著書に、『地方自治法基本解説〔第7版〕』(法学書院)、『自治体政策法務講座第1巻 総論・立法法務』(編著、ぎょうせい)、『ポイント解説「地域主権改革」関連法 自治体への影響とその対応に向けて』(第一法規)、『行政課題別 条例実務の要点』(共著、第一法規)、『事例から学ぶ「自治体公法」入門』(公職研)、『自治判例から公法を読む』(公職研)、『法を考えるヒントⅠ』『法を考えるヒントⅡ』(日本加除出版)、『法律学の基礎技法〔第2版〕』(法学書院)、『現代統治構造の動態と展望-法形成をめぐる政治と法』(編著、尚学社)、『立法学のフロンティア3 立法実践の変革』(共著、ナカニシヤ出版)、『判例から学ぶ憲法・行政法〔第4版〕』(編著、法学書院)、『行政法事典』(編著、法学書院)、『注釈 公用文用字用語辞典〔第8版〕』(新日本法規)、『ビジネス法概論』(編著、第一法規)など。その他、著書・論文多数。

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