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2021.02.10 議会運営

第10回 失言と発話、話し合いと〈つなぎ・ひきだす〉力

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龍谷大学政策学部教授 土山希美枝

力のない演説、繰り返される失言

 国政を見ていると、特に権限を預かっている側の、政治と政策を語る言葉がどんどん空疎に、虚実に偏っていることに危機感を感じる。なぜだろう? あの地位に立つ以前に、その人はどんな言説空間にいて、そこでどう鍛えたり鍛えられなかったりしたのだろうか。かつては鍛えられていたが、緊張感を持っていなければいけない言説空間から離れ、簡単にいえば、自由気ままに発話しても発話しなくてもその人が尊重される関係性にある空間に浸っている間に、衰えたのかもしれない。そんなことを想像させられるほどだ。
 「緊張感を持っていなければいけない言説空間」というのはまさに、都市型社会の開かれた(public)な空間、公共空間というか、ヒロバなのだが、そこでの発話や話し合いでの振る舞いのあり方について、実はあまり意識されていないのではと感じる。今回は、この点を取り上げてみよう。

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土山希美枝(法政大学法学部教授)

この記事の著者

土山希美枝(法政大学法学部教授)

龍谷大学政策学部教授を経て、2021年から法政大学法学部教授。法政大学大学院社会科学研究科政治学専攻博士課程修了。博士(政治学)。専門分野は、公共政策、地方自治、日本政治。著書に『質問力で高める議員力・議員力』(中央文化社、2019年)。『「質問力」でつくる政策議会』(公人の友社、2018年)。『高度成長期「都市政策」の政治過程』(日本評論社、2007年)など。北海道芦別市生まれ。

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