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2019.08.13 議会改革

飯田市議会の政策サイクルと予算決算審査

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飯田市議会議長 湯澤啓次

1 はじめに

 飯田市は長野県の南部に位置し、南アルプスと中央アルプスに挟まれた伊那谷の中心都市である。市の中央を天竜川が流れ、地形は起伏に富んでいるものの、長野県の中では温暖で、豊かな自然と優れた景観に恵まれた暮らしやすい地域である。昭和12年に飯田町と上飯田町が合併して市政を施行、以来15町村と合併を行い、現在658.66平方キロメートルの市域に10万1,111人(平成31年4月1日現在)の人口を擁している。
 平成19年に環境文化都市宣言を行うなど、環境政策や文化政策に注力する一方、令和9年に開業予定のリニア中央新幹線の長野県駅が市内に設置される計画であることから、「リニアを活かしたまちづくり」の議論が進んでいる。
 市議会の議員定数は23人、分野別の三つの常任委員会に加え、今年、予算決算常任委員会を設置した。また、リニア推進特別委員会、広報広聴委員会、議会改革推進会議を常設している。

2 議会主導で策定した自治基本条例

 理解を深めるため、本題の前にこれまでの経過と背景を書かせていただく。飯田市議会では、平成12年の地方分権一括法の施行を契機として、「飯田市議会在り方研究会」が会派を超えて設置された。この研究会では、定数削減や議会の情報公開とともに市民主体のまちづくりを推進する自治基本条例の必要性が議論され、その後、研究会の意思を引き継いだ「議会議案検討委員会」が設置された。平成16年5月には、全国で初めて市議会が設置した市民会議となる「わがまちの“憲法”を考える市民会議」を設置し、自治に関わる市民、議会、行政が連携して条例の検討を進めた。この市民会議の答申をもとに、条例の素案を作成、市民向け説明会、パブリックコメント、シンポジウム開催などを経て、平成18年9月に「目指すべき飯田市の自治の姿」を示した飯田市自治基本条例が制定された。
 議会が主導して策定した自治基本条例には、「市議会の役割」の章が設けられ、議会の責務や議会のあるべき姿が規定された。市議会では自治基本条例の制定後、市議会の役割について検証を行い、条例に基づく議会改革を推進するため、議会改革の方向を示す「議会改革・運営ビジョン」を平成24年3月に策定した。さらに具体的取組内容を「議会改革・運営ビジョンの実現に向けた取り組み」として31項目に集約して確認し、「議会改革推進会議」を常設の研究の場として設置して、議会改革を継続的に推進していくシステムを構築した。
 飯田市議会は、自治基本条例における「市議会の役割」の規定に基づいた「議会改革・運営ビジョンの実現に向けた取り組み」を実践することを議会改革の基本的な考えとしている。このため、「議会基本条例」は制定していない。

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この記事の著者

飯田市議会議長 湯澤啓次

飯田市議会議長 1952年生まれ。飯田市議会議員3期目。社会文教委員会副委員長、リニア推進特別委員会副委員長、産業建設委員会委員長等を歴任。 2019年5月から議長

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