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特集 今改めて考える議選監査委員制度

2025.03.10 議会運営

あきる野市における監査の改革と進展

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オンラインの活用

 次に紹介したいのが、オンラインやデジタルの活用である。コロナ禍を経て、今やどこの自治体でもオンラインによる会議や研修などを行っていることと思う。これを監査等の場でも活かさない手はない。本市では、写真を見ていただければ一目瞭然だと思うが、例月現金出納検査などの監査等においても、オンラインを活用できるようにしている。
 また、工事監査などの現場へ行く際にも、タブレット端末を持参してオンラインでつないだり、写真や動画を撮ったりして、後で確認しやすいようにもしている。このデジタルの活用は今後も研究を重ね、活用の場を広げていけたらと考えている。
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オンライン監査

他市への視察

 今年度から本市が本格的に取り組み始めたことの一つが、近隣自治体の監査委員事務局への視察である。今年度は春、秋、冬の3回実施した。その理由は、各自治体の監査等のやり方は実に千差万別で、監査等を行った後の報告書の書き方や記載内容なども様々。このそれぞれのやり方や実践について学ぶことは、本市の監査等を高めていく上で非常に参考となるため、積極的に代表監査委員や事務局職員と一緒に出かけていて、取り入れたりもしている。
 この取組は、地方議員が日頃から行っている行政視察とまさに同じ行動であり、議選監査委員から発議してどの自治体でも取り組んでみてよいのではなかろうか。

おわりに

 監査等のやり方は、自治体によって千差万別である。しかし、その取組事例を共有して取り入れれば、レベルは上がる。また、監査委員として大切な姿勢は、個々の監査等の対応だけでなく、監査体制全体を見渡して、改善を図っていくということである。そのためにも監査委員間でのコミュニケーションを密に行い、意見交換や情報共有を図るほど、次にすべきことが見えてくると思うところである。
 全国の自治体の監査等がますます充実されることを願うとともに、お声がけいただければ、いつでもどこでも話しに伺うので、遠慮なくご連絡いただきたい。
 

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