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特集 主権者教育

2025.01.14 ICT活用・DX

中学校生徒会による議会だより広報動画の作成

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主権者教育としての動画作成

 今、教育現場では様々な主権者教育が行われています。2022年の「笑える!政治教育ショー in 群馬」では、群馬県内の全高校を対象に、お笑い芸人が先生となって主権者教育を行うプロジェクトが行われました。若者の投票率が高いことで有名な山形県遊佐町では、20年以上続く少年議会という仕組みの中で、実際に町に在住・在学している中高生から少年町長、少年議員が選挙を経て選ばれます。選挙時に掲げた政策実現のために45万円の独自予算が設けられているのですが、実際のお金の使い方と結果については大きな学びにつながります。
 ただ、予算を動かさなくても工夫次第で前向きに取り組める主権者教育はできると思っています。中学生に聞いた、なりたい職業ランキングで常に上位に入る「ユーチューバー」。若者はとにかく動画を見るのも、つくるのも大好きです。自分が好きなものに絡めて自然と政治の仕組みや議会の成り立ち、選挙の意味を知ることになれば、それこそが主体的に取り組む生きた主権者教育といえるのではないでしょうか。今回の取組みは単発で終わってしまいましたが、この取組みを続けることで子どもたちが議会やまちの未来に興味を持ち始めることがうかがえるコメントをお届けしたいと思います。

【今回のプロジェクトに参加した生徒の感想】
Q1 今回のプロジェクトに参加した感想を教えてください。
・自分が住んでいる町の問題や方針について考え、意見を言える立場になれてとてもうれしかった。
・一つひとつの話題にたくさんの意見や質問が出て楽しかった。
・やってみると分からないことを理解することができた。
・達成感でうれしかった。
・今まで、議会について全然分からなかったけれど、今回のプロジェクトで、議会について知ることができた。
Q2 議会だよりを読んでみて気づいたことを教えてください。
・僕たちの知らないところでいろいろなことが話し合われていたことが、すごいと思った。
・町にはいろいろな問題があることに気づいた。
・添田町の知らないことがあることに気づき、もっと知りたいと思った。
・「カタリ場」など、みんなでテーマを考えることによって、より良い町になっていくのではないかと思った。

【半年後に行ったアンケート】
Q1 議会だより紹介動画に携わったことで、自分の中で何かしらの変化がありましたか?

・議会だよりが気になるようになった 4票
・添田町のことが気になるようになった 3票
・議会での話が気になるようになった 2票
Q2 あれから2回「議会だより」が発行されましたが、読みましたか?
・しっかり読んだ、少しだけ読んだ 60%
・読んでいない 40%
Q3 撮影から半年たった今、取組みを振り返っての感想を教えてください。
・この取組みを通して添田町についていろいろ知ることができてよかった。
・あれ以降、みんなの前で話すことが何とも感じなくなった。
・自分の意見をしっかり主張できるようになった。
・たくさんの方に添田町について伝えることができてよかった。
・司会をさせてもらって自分の中で成長することができた。

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