1 子供議会運営の主体は
今回紹介する令和4年度の出前講座の実践は、「子供議会」の取組みの中で実現したものである。「子供議会」そのものは、子ども議員という各学校の特定の代表によって行われる。そこまでの各学校での取組みをとても重視している。学年やクラスでの話し合い、子ども議員の提案する内容の練り上げなど、多くの子どもたちが授業として参画した上での「子供議会」の実践である。そうした観点から運営の主体は教育委員会となっている。
2 過去の子供議会での議員の関わりは
各校で練り上げられた提案・質疑には、通常の議会と同じように、町長をはじめとする執行部が答弁する。内容によっては、直ちに実現するための「予算」も確保している。これは議員提案で実現したものであり、実際に前回の「子供議会」での提案ではいくつかの学校のトイレの洋式化が実現している。しかし、議会の「日常的な役割・活動や提案」がどういった中で生まれていくのか、さらに町の方向性や計画を「チェック」する議会の機能など、子どもたちの実践では不十分といえる。さらに「議会」の大切さと自分たちの関わりを理解していくという主権者教育の実践にもかかわらず、その実践の中に日々活動している議員の姿が見えないのが、過去2回の「子供議会」での実践であった。
つづきは、ログイン後に
『議員NAVI』は会員制サービスです。おためし記事の続きはログインしてご覧ください。記事やサイト内のすべてのサービスを利用するためには、会員登録(有料)が必要となります。くわしいご案内は、下記の"『議員NAVI』サービスの詳細を見る"をご覧ください。
関連する記事