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特集 主権者教育

2025.01.14 ICT活用・DX

中学校生徒会による議会だより広報動画の作成

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飯塚シティズンシップ推進会 菅 太助

  令和2年度の明るい選挙推進補完事業の一環として、福岡県添田町の添田中学校の生徒会が、同町の議会だより「こんにちは議会です。」を紹介する動画を作成しました。今回は、このプロジェクトがスタートした経緯や制作過程について詳しく紹介させていただきます。

はじめに

 私は福岡県飯塚市に住む会社員です。仕事の傍ら、プライベートな活動としてまちづくりの交流会や、出会いや学びのきっかけづくりのワークショップを企画運営しています。そんな活動を続ける中、2014年以降は「議員と市民、学生によるワールドカフェ」を企画したり、市民の有志で「若者向けの選挙啓発パンフレット作成」にチャレンジしたり、投票率を上げるために大学生と一緒に「候補者の思いを3分間で紹介する動画」を制作したりと、選挙啓発と思える取組みが増えてきました。これらの活動が筑豊教育事務所の方の目に留まり、飯塚市やその周辺の教育事務所で行われる「選挙啓発の取組み」のための講演会に講師として呼んでいただけることになりました。

きっかけは講演後の一言

 「学校を舞台に動画を使った生きた主権者教育のアイデアがあるんです……。」  2019年に福岡県桂川町で行われた「明るい選挙推進協会」主催の講演会の帰りに、場をセッティングしてくれた、当時、筑豊教育事務所の加治さんに、前から温めていたあるアイデアを伝えました。すると、「面白いですね、ぜひやりましょう!」と前向きな答えが返ってきたのです。そのとき加治さんに伝えたアイデアは、次のようなものでした。

 あるまちの議会だよりを、そのまちの中学生に動画内で解説してもらいます。その動画は中学生の視点で、気になったところや、分からないところなどを素直に口にしてもらい、そのアンサーも用意します。動画は10分程度にまとめ、完成したらまちの小学生に見てもらい、まちのこと、議会のことを学んでもらいます。この動画を作成する過程で議会だよりに書かれていること(まちの課題や議論の方法、議員の役割など)をしっかり読み込んで理解し、どうすれば小学生にも伝わるかを主体的に考えてもらいます。完成した動画を見た小学生は、お兄ちゃん、お姉ちゃんが動画の中で伝えるまちのことを素直に聞いてくれることでしょう。
 この動画制作には三つのねらいがあります。一つ目は、制作に当たる中学生が動画制作の過程で「議会」を学び、議会の仕組みや議員の仕事・役割を知ることで、私たちの1票がまちづくりに大きく関係していることを知ること。二つ目は、完成した動画を小学生が見て「議会」を学ぶ機会を得ること。そして三つ目は、その様子を見ている親の変化です。子どもたちが動画をつくり、学んでいる姿を目の当たりにすることで、「議会」に意識を向け「議会だより」を読むきっかけにしてもらうことです。

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