ポイント③ 考える順番を明示する
三つ目のポイントは、順を追って考えさせることだ。単に「○○について答えて」と指示するのではなく、考えるべき事柄を順序立てて示すことで、より深い分析が可能になる。この方法は、特に複雑な課題や多角的な視点が必要な政策立案において有効だ。
例えば、ある自治体で海外からの観光客を集める方法を考える場合、「海外からの観光客を誘致する方法を考えてください」と単に依頼するのではなく、次のようなステップを提示することで、より深い考察が引き出せる。
図4 考える順番を明示する:海外からの観光客を誘致する方法を段階的に考える
詳細は図を参照していただくとして、海外からの観光客を誘致する方法について、下記のプロセスで考えている。
1.アイデアの列挙
2.各アイデアのメリットとデメリットを比較
3.最も優れたアイデアを選び、掘り下げる
このように段階的に考えさせることで、表面的な答えではなく、より深い洞察を得られる。さらに、AIが自動的に比較表を作成してくれることで、考えが整理されるのも大きな利点だ。複数の案を比較する際には、各案に点数を付け、総合的に最も優れたものを提案させるアプローチも有効なので、ぜひ試してほしい。