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2024.11.11 New! 議員活動

議員活動で生成AIを使う方法

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日本大学法学部教授/早稲田大学マニフェスト研究所招聘研究員 林 紀行

はじめに

 これまで、「地方議会改革と生成AIの有効性」と「生成AIを使って何ができるのか?」では、地方議会改革と生成AIの関係、生成AI活用の基礎について見てきた。今回は、かなりハウツー的な内容になるが、地方議員が生成AIを活用する方法について見ていくこととする。具体的には、現時点で最もオーソドックスな生成AIであるChatGPTの有料版を使用することを前提に話を進める。それは、ChatGPTの無料版と有料版の性能があまりに違うことに加えて、有料版でのみ使用できる機能があるからである

一般質問のブラッシュアップ

 議員活動でChatGPTを活用する最も基本的な方法の一つとして、一般質問のブラッシュアップが挙げられる。作成した一般質問の文章(案)をChatGPTに入力し、「誤字・脱字」や「分かりにくい点」がないかを分析するとよい。今まで、「誤字・脱字」のチェックに時間がかかっていたことからすると、これだけでも効果を感じることができるであろう。また、チェック後には、下記のような項目について分析すると、問題点を指摘してくれる。その指摘が正しければ、それを反映した文章に修正するように指示を出せばよい。そうすると、修正された一般質問の文章を作成できる。

  • 明確性:質問の目的と期待する答弁の内容(情報、意見、計画など)が明確か。
  • 関連性:地方議会が抱える議題や地域社会のニーズと関連しているか。
  • 根 拠:具体的な事例やデータに基づいているか。
  • 簡潔性:質問の内容が簡潔で、余計な情報や複雑な言い回しはないか。
  • 範 囲:質問で扱う内容の範囲は適切か。


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林 紀行(日本大学法学部教授/早稲田大学マニフェスト研究所招聘研究員)

この記事の著者

林 紀行(日本大学法学部教授/早稲田大学マニフェスト研究所招聘研究員)

千葉県千葉市出身。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程退学(単位取得)。早稲田大学総合研究機構マニフェスト研究所、環太平洋大学等を経て、2022年4月より、日本大学法学部公共政策学科教授。専門は、代表制論、地方自治論。

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