第5章 介護は社会のインフラです
「政治と介護を紡ぐ会」政務調査会長/岐阜県白川町議会議員 梅田みつよ
日本の保険制度は非常によくできた仕組みです。他国と比較しても公平性にあふれ、誰もが介護を受けられる日本の誇るべき保険制度です。
私たちは、この制度を「もっと良くすることができる」と考えています。それは、まさに、立候補し政治家となることから始まります。
介護職が政治家になると、現場はもちろん、介護保険を取り巻く状況、そして制度や課題を、瞬時に把握することができます。病気になったら病院へ行けばいいというようには、介護はまだなっていません。私たちは、どうしたら皆様が安心して介護を受けることができるのかを日々模索しています。そこで、私たちは情報共有・議論を行い、必要であれば、それぞれの立場で、各自治体・県・国に対して介護の政策提言を行います。こうした活動が行えるのは、私たちの「ネットワーク力」です。
一方で、いいことばかりではありません。議員になることで、激しい批判を受けたり、現場と政治の板挟みになることもあります。仕事では、決められたシフトに入ることができなくなるため、組織や同僚の理解を得る必要があります。家庭においても同様です。さらに、政治家として最も重要な議論の場においては、賛同が得られないこともあります。つまり、専門的な内容が他者に理解されないということです。
しかし、そこで諦めず粘り強く伝え続けていきます。地道にコツコツと課題に向き合い、取り組むことで必ず実を結びます。その先の明るい未来を描くからこそ、私たちは頑張ることができると考えています。必ず介護を明るい方向に向かわせます。
おわりに
ぜひ、私たちのような介護職から立ち上がった政治家に注目してください。介護はすでに社会のインフラです。私たちの活動は、政治分野においても、業界においても、社会においても、必ずお役に立てます。最後までお読みいただきありがとうございました。
神尾昭央(かみおてるあき)
政治と介護を紡ぐ会幹事長
東京都江戸川区議会議員(無所属)
諸岡なつき(もろおかなつき)
政治と介護を紡ぐ会理事
千葉県長生村議会議員
社会福祉士・介護福祉士
・居宅介護支援事業所介護支援専門員(ケアマネジャー)
・居宅介護支援事業所・通所介護事業所を経営
渡辺あきのり(わたなべあきのり)
政治と介護を紡ぐ会正会員
岐阜県美濃市議会議員
介護福祉士・介護支援専門員(ケアマネジャー)
株式会社にじむすび代表取締役
山崎晴生(やまさきはるお)
政治と介護を紡ぐ会副会長
茨城県小美玉市議会議員
介護福祉士・主任介護支援専門員
有限会社シニアライフ代表
飛知和真理子(ひちわまりこ)
政治と介護を紡ぐ会準会員
千葉県八千代市議会議員
前職
・臨床獣医師
・システムエンジニア
・家具と修理の会社経営
梅田みつよ(うめだみつよ)
政治と介護を紡ぐ会政務調査会長
岐阜県白川町議会議員
介護福祉士・主任介護支援専門員
有限会社濃飛住宅設備取締役
居宅介護支援事業所所長