地方自治と議会の今をつかむ、明日につながる

議員NAVI:議員のためのウェブマガジン

『議員NAVI』とは?

検索

2024.09.25 議員活動

オンラインで目指す多様な議員活躍

LINEで送る
 
登別市議会議長 辻ひろし

オンラインで目指す多様な議員活躍

 登別市は人口約4万4,000人、市議会議員定数19人。自然湧出量1日1万トン、九つの種類の泉質が湧くという世界的にも珍しい温泉地で、国内外から年間約400万人の観光客が訪れる、観光業を基幹産業としている。一方で、横長の地形において温泉地域と反対側に位置するのは、重化学工業で栄える室蘭市のベッドタウンとしての機能も有している。
 かねてより、議会改革には熱心に取組を続けており、その原点はデジタルを活用した業務効率の向上にある。高度情報通信ネットワーク社会形成基本法(IT基本法)が成立し、インターネットの普及が本格化し出した2001年に「IT推進に関する特別委員会」が設置され、議会活動におけるデジタル技術の活用について議論が始められた。その後、全議員へのPC貸与・メールアドレス付与、例規集データ化、ホームページ作成などが行われた。
 一般企業でのデジタル化創成期に、早くも議会としての取組が行われたのは、構成員にいわゆるサラリーマン議員が多い背景があると私は考えている。先に述べたとおり、登別市は室蘭市のベッドタウンとしても機能していることから、歴代議長には企業・労働組合推薦議員が多く、結果的に企業人特有の成果主義的思考の強さが、効率性向上につながるデジタル技術の導入を推し進めることに貢献したのである。このことは、導入当時からPCの議場持ち込みを認め、議員たち自身が行政とは別の独自アカウントによりホームページを作成するなどの行動に表れている。
 その後、議場にモニターを設置し、グラフや写真等の資料を掲示しながら一般質問を行ったり、各常任委員会の重点活動テーマを設定した活動計画書をデジタル作成したりするなど、PCを「道具」として活用するマインドが、実践的活動を通じて登別市議会には形成されるようになっている。

つづきは、ログイン後に

『議員NAVI』は会員制サービスです。おためし記事の続きはログインしてご覧ください。記事やサイト内のすべてのサービスを利用するためには、会員登録(有料)が必要となります。くわしいご案内は、下記の"『議員NAVI』サービスの詳細を見る"をご覧ください。

辻ひろし(登別市議会議長)

この記事の著者

辻ひろし(登別市議会議長)

大阪府豊中市出身・43歳・北海道大学公共政策大学院修了・社会福祉士・精神保健福祉士、介護支援専門員、社会教育士、防災士。阪神淡路大震災を機に社会福祉に関心を持ち、北海道登別市にて医療・障がい福祉・高齢者福祉施設で働く。現場で感じた社会的課題の解決を目指し、26歳で登別市議会議員初当選(現在5期)。道内初となる自殺対策条例の制定や、議長として全国議会改革度ランキング(早稲田大学マニフェスト研究所)2年連続全国1位に導く。

Copyright © DAI-ICHI HOKI co.ltd. All Rights Reserved.

印刷する

今日は何の日?

2025年 2 9

国会で原水爆実験中止の決議(昭和31年)

式辞あいさつに役立つ 出来事カレンダーはログイン後

議員NAVIお申込み

コンデス案内ページ

Q&Aでわかる 公職選挙法との付き合い方 好評発売中!

〔第3次改訂版〕地方選挙実践マニュアル 好評発売中!

自治体議員活動総覧

全国地方自治体リンク47

ページTOPへ戻る