4 今後の展望
「めぶくEYE」に関しては、何よりも当事者にとって使いやすい、安全なツールでなくてはならない。既に河野太郎デジタル大臣が「めぶくEYE」のナビゲーション機能について自ら体験しており、本市においても群馬県視覚障害者福祉協会の会員の方が同じ機能のモニタリングを3月に行っている。
今後、「めぶくEYE」のシステムを構築する中で、当事者に実際に使っていただき、意見を聴きながら、よりよいシステムにしていきたいと考えている。
前橋市は令和4年度、5年度と続けてデジタル田園都市国家構想推進交付金事業の採択を受け、様々な事業を展開しているが、それぞれがこれまでには取り組んでこなかったチャレンジングなメニューである。前橋市としては、こうした取組が多くの市民に認知され、デジタルサービスを利用してもらうために、今後、広報周知に力を入れて取り組む必要があると考えている。マイナンバーカードの普及が進み、デジタルを活用した施策が今後も増えていくことは間違いないという状況の中、まさに「誰一人取り残されない」ことを十分意識しなければならない。デジタルを活用した取組と併せ、デジタルが苦手な方に対する支援「デジタルデバイド対策」にも積極的に取り組み、ここでも「共助型未来都市」として助け合いの仕組みを通じて、市民がデジタルに慣れ、利用できるよう努めたい。
本市が推進している「デジタルグリーンシティ」は、デジタル技術によって市民に時間的なゆとりが生まれ、生み出した時間を運動や文化的な活動などに充てることができ、地域の食や歴史文化、自然環境などを大切にした個性・多様性を尊重したまちづくりを目指す「スローシティ」にもつながる非常に意義のある取組であると考えている。
「めぶくEYE」の取組を通じて、人々の助け合いによって育まれる「共助型未来都市」を実現し、前橋市を今よりもっと暮らしやすいまちにするために、しっかりと取り組みたい。