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特集 地域の課題を解決するデジタル化

2023.05.12 政策研究

視覚障がい者歩行サポートシステム「めぶくEYE」が実現する共助型未来都市

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前橋市未来創造部未来政策課課長 高橋良祐

 群馬県前橋市は、これまで「官民連携のまちづくり」をハード、ソフト両面から推進しており、行政と民間がそれぞれの強みを生かしてより効率的に、実効性の高いまちづくりを進めてきた。そして、令和4年度にはデジタル田園都市国家構想推進交付金(タイプ3)の採択を受け、デジタル技術を活用して地域課題の解決を図り、地域の魅力を向上させるとともに、市民相互の助け合いを促進し、市民自身の手によって育まれる「共助型未来都市」の実現、市民一人ひとりがWell-Being(心身ともに健康で幸福を感じられる状態)でいられるまちの実現に向けて取組を続けている。

1 「夏のDigi田甲子園」アイデア部門優勝

 令和4年4月、内閣官房から都道府県を通じて「夏のDigi田甲子園」開催に関する事例募集が開始された。
 表彰対象として示されたのは、「①域内市町村の取組で、デジタルの活用により、個別課題を実際に解決し、住民の暮らしの利便性と豊かさの向上や地域の産業振興につながっているもの」、「②域内市町村の取組で、高齢者、障がい者などデジタルに不慣れな人々がデジタル機器・サービスの利用方法を学ぶことができる環境づくりを既に進めるなど、あらゆる人がデジタル化の恩恵を享受できる、『誰一人取り残されない』社会の実現に寄与しているもの」の2点で、アイデア部門に関しては「数年内に実装の見込みを有しているものに限る」という条件が加えられた。
 夏のDigi田甲子園の選考方法は、まず「地区予選」が行われ、各都道府県における市町村の取組の中から代表が決められる。各都道府県の代表アイデアが本選に進み、7月から8月にかけて国民によるインターネット投票と有識者による審査が実施され、受賞が決定するというプロセスであった。
 前橋市はアイデア部門に「めぶくEYE」の取組をエントリーすることとし、未来創造部が福祉部とも情報共有を図りながら準備を進めた。そして、詳細は後述するが、8月下旬、この「めぶくEYE」は、実装部門・アイデア部門合わせて159件もの応募の中から、栄えある「アイデア部門優勝(内閣総理大臣賞)」を勝ち取ったのである(ちなみに、町村における実装部門では、同じく群馬県嬬恋村の事例が優勝しており、指定都市・中核市等の実装部門では本市における「マイナンバーカードを活用したタクシーによる高齢者等の移動支援(愛称『マイタク』)」が準優勝となった。手前みそだが群馬県はすごい!)。
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内閣総理大臣賞のトロフィーなど

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この記事の著者

高橋良祐 前橋市未来創造部未来政策課課長

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