選ばれたのは、特に子どもたちの支持率が高かった「あなたのみちを、あるけるまち。八王子」。色とりどりの地域資源とやわらかい空気の中で、誰もが、それぞれのしあわせを見つけてあるいていける。そんなまちの魅力を表しています。
ブランドメッセージは、2019年3月に開催した市民フォーラムで、ロゴマークと併せて発表しました(プロジェクトの詳細レポートはこちら(八王子市ホームページ))。
2 なぜ、みんなでつくって・えらんだのか
ブランドメッセージ決定のプロセスでは、候補づくりと総選挙という形で、市民の参加を重視しました。
まちの魅「力」とは、単なる資源の列挙ではなく、「そのまちに、どんなひとを、どんなふうにしあわせにする『力』があるか」というものです。まちに関わる様々な市民によるワークショップを通じて、みんなが共感できる魅力を拾い上げることを目指しました。
また、市役所が一方的にビジョンを宣言しても、みんなが納得していないと機能は発揮できません。総選挙という形で、多くの方に決定プロセスに関わってもらった意義がここにあります。
3 ブランドメッセージの二つの機能
(1)魅力発信機能
八王子ならではの魅力を一言で伝える「ツール」ができたことで、様々な主体による魅力発信を、より効果的に進めていけるようになります。
動画でも、イベントでも、チラシでも、そして窓口のやりとりでも。
様々な切り口から、一貫して「あなたのみちを、あるけるまち。」としての魅力を伝えることで、相手の心に届いて、残るメッセージとなります。
(2)ビジョン宣言機能
ビジョンとは、目指すまちの姿を、みんなが思い描けるようにするものです。
そして、ビジョンの宣言とは、市のあらゆる取組みを、「あなたのみちを、あるけるまち。」を実現するための手段として再定義することです。
これにより、施策間の優先順位や重視すべき成果指標が明確になり、より効率的な行政運営が可能となります。
また、一緒に目指したいゴールを見せることで、職員の意識向上はもちろん、市民の地域に関わろうとする意欲を高める効果も期待できます。