ここからはSNSについて解説します。Facebookは実名登録が原則ということもあって、2018年12月時点では日本の政治家の利用が最も多いSNSです。利用者の年齢層はやや高齢化していますが、地域や性別などを限定した広告を出せるなどの利点があります。フォロワーとのやりとりがメインになりますので、ネット上の後援会のようなイメージで運用するといいでしょう。投稿の時間帯や内容に工夫をすることで、より効果を高めることができます。
FacebookについてはFacebookの個人アカウントと、Facebookページという2つのサービスがあります。それぞれのメリット・デメリットを簡単にまとめます。
〈Facebook個人アカウント〉
◯ 友達を増やしやすい。
× 広告を使うことができない。
× コメントの非表示ができない。
〈Facebookページ〉
◯ 地域や年齢性別などに基づく有料広告が活用できる。
◯ コメントの非表示ができる。
◯ ホームページ等に埋め込みが可能。
△ 広告を活用しないとあまり投稿が表示されない。
Twitterは、特に若い世代、10代後半から20代前半の利用者が多いSNSです。Facebookが実名登録を基本としていることから炎上する可能性が低いといわれるのに対して、Twitterユーザーの多くは匿名で利用をしていますので、コメントも攻撃的なものが比較的多くなっています。
しかし、若い世代に対して自分の知名度を高めていくためには、Twitterの利用を避けて通ることはできません。最低限、アカウントは開設し、プロフィール欄の記入や固定ツイートの活用、Facebookやブログ投稿の告知などは行いましょう。炎上するリスクが最も高いSNSですので、平常心を保って活用することが大切です。
新たにアカウントを開設した場合は、まず選挙区となる自治体の公式アカウントや、所属する政党やその政党所属の政治家のアカウントをフォローするのがお勧めです。できれば、コメントへの返信やフォロワーの投稿への「いいね」など交流を意識した活用にも挑戦してみましょう。
ハッシュタグ(#)の活用
ハッシュタグとは、SNSにおいて自分の投稿をカテゴライズして検索を容易にするものです。具体的には、言葉の頭に「#(半角のシャープ)」を付けることによって、ハッシュタグと認識されるようになります。例えば、あなたが「議会改革」について投稿した場合に、投稿の最後に「#議会改革」と付けることで、見た人がひと目で投稿内容を想像できますし、議会改革について検索された際に、上位に表示されやすくなります。ハッシュタグをうまく設定することで、これまでつながりのない人にも投稿を露出することができます。