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シリーズ18歳選挙

2016.02.25 若者参画

大阪模擬選挙2015が目指したもの ~副教材公開後、大阪を題材に全国で模擬選挙を実践した意義~

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模擬選挙と選挙結果の比較

 大阪府内9校を含む全国20校(高校16校、大学4校)とKids Voting Osakaが実施した街頭投票等で、合わせて2,305人の「未来の有権者」が府知事選・市長選に4,044票を投じた。
 実際の選挙結果と模擬選挙の結果を比べたところ、府知事選・市長選どちらも得票順で実際の選挙結果と同じ傾向が見られた。模擬選挙では当選者・次点以外の候補への得票が多い傾向があったが、これはいわゆる「泡沫(ほうまつ)」といわれる候補も対等に比較している資料を利用したこと、実際の選挙では「死に票」(落選者への投票)となる投票も、模擬選挙では比較的投票されやすい傾向にあるためと考えられる。
 大阪のクラーク記念国際高校での実践に関わった環太平洋大学准教授の林紀行氏は、「今回の取組を通じて、適切な政治教育を行えば、選挙権を18歳に引き下げても、懸念されるような問題は起きないことが明らかとなった。今後は、若年層が政治に積極的に参加する仕組みを構築するためには、どのようなインフラ整備が必要なのかを議論すべきだ」と見解を述べた。「模擬選挙推進ネットワーク」事務局長の林大介氏は今回の実施と結果を受けて、「来年〔2016年〕7月からの『18歳選挙権』を見据え、未来の有権者に対する政治教育の試行として実施した模擬選挙は大阪府市だけではなく他県の未来の有権者も参加しました。政策を考える意義を感じる機会を醸成しつつ、学校や地域で取り組む際の課題も見えてきました。次の本格実施につなげます」と決意を語った。

「大阪ダブル選挙」模擬選挙の結果分析。どちらも得票順で実際の選挙結果と同じ傾向が見られた「大阪ダブル選挙」模擬選挙の結果分析。どちらも得票順で実際の選挙結果と同じ傾向が見られた

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