投稿内容を考えるヒント
投稿内容の企画は、主に、これまでの効果測定のデータと他社の成功コンテンツなど、すでにある情報を基にして進めるとよいでしょう。効果測定データを活用し、効果の高かったコンテンツから、エッセンスを抜き出して、運用チームの中で共有し蓄積していきましょう。
例えば、先述のとおり、これまでの投稿の「いいね!」数、「コメント」数、「シェア」数のランキングをつくっておくことは有効なデータのひとつです。自分たちがどんな投稿をしたときに、どんな反応が得られるのかを知っておくことが必要です。
また、無料のランキングページ⑴などを利用して、競合となる自治体やソーシャルメディアをうまく活用している企業の成功コンテンツから、自分たちで利用できそうなエッセンスを学ぶことも効果的な方法です。
まとめ──地域の魅力づくりとSNS
ここまで、情報交流人口の拡大とその目的達成のために、ソーシャルメディアの活用方法について解説しました。一番重要なことは、地域の魅力を高め、それを多くの生活者に伝えていくことです。このとき難しいのは、自治体がアピールしたい内容と生活者が知りたい情報に大きな隔たりがあることが少なくないということです。HPやソーシャルメディアのような生活者からの反応が即座に得られるようなテクノロジーを導入すると、どんな情報をどのように見せると生活者に受け入れてもらえるのかという肌感覚を養うことができます。これによって、本当に生活者のためになる情報提供、そして政策の実行ができるようになることも望めます。
魅力があるだけでは多くの人に知ってもらうことはできません。魅力は人の主観によって異なるものです。コンテンツが本当に多くの人にとって魅力的なものなのか、実際の反応を得ながら進めていかなくてはなりません。地域の魅力づくりと、ソーシャルメディアを含めたコミュニケーション形成の両輪で良いスパイラルを回し、地域活性化の礎とすることが重要です。
⑴ Belugaポータル(http://www.beluga2010.jp)。